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こうすれば獣害はとりあえず防げる!獣害対策の柵作りの考え方
私の住んでいる地域は、
山間の盆地です。

多くの家の裏は山です
山に囲まれているので、野生動物の宝庫です。
イノシシ、鹿、クマ、ハクビシン、タヌキ、イタチ、
アライグマ、アナグマ、キツネ、野ウサギ、など
当たり前に出没します。
家の前の畑で野菜を作るにも、
田んぼでお米を作るにも、
ビニールハウス内で野菜を作るにも、
何の対策もしなかったら、普通に全滅します。
ジャガイモ、トマト、サツマイモ、インゲン、トウモロコシ
大豆などなど
イノシシやシカが大好きな野菜は、真っ先に狙われます。

鹿に食べられたトウモロコシの苗
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獣害とどう向き合うか?中山間地は獣害が深刻です
田舎は獣害が深刻です。
実際の被害などについて解説します。続きを見る
どうやって獣害から守ればいいのか?
とりあえず獣害を防ぐには、
柵を巡らせるしかありません。
根本的な解決にはなりませんが、
個人では根本的な解決策を講じることは
難しいので、対症療法的にはなりますが、
柵をすることになります。

圃場の周りには獣害対策の柵
では、どんな風に柵を巡らせると良いのでしょうか?
獣害対策の柵はこれで決まり!猟師でもある筆者のおススメ
獣害対策の柵といえば
- ネット
- ワイヤーメッシュ(金属製の柵)
- 電柵
が良く使われる柵です。
結論を言うと、
1のネットと3の電柵を組み合わせたものが
現時点で最良の選択だと思います。

ネットと電気柵の組み合わせ
上の写真では、
電気柵を地面から高さ50センチくらいまでの間に、
3本の電線を通しています。
そして、さらに、ネットをかけています。
高さは、1メートル60~80センチくらいでしょうか。
右の方にワイヤーメッシュの柵も見えていますが、
それには理由があります。
鹿のジャンプ力は想像を超えます。
2メートルくらいの高さでも飛び越えてきたりします。
とはいえ、平地では1.8メートルの柵をわざわざ
飛び越えてくることはないと考えていいでしょう。
斜面の下にあるネット柵の場合、
その高さが仮に2メートルだったとしても、
ジャンプして乗り越えてくることがあります。
ですので、ワイヤーメッシュの柵を手前に設置して、
斜面の上から勢いで飛び越えにくいようにしています。

斜面の下にあるネット柵
ちなみに、獣害を防ぐという観点だけから考えると、
2のワイヤーメッシュの柵がもっとも強固です。
ですが、大きなイノシシは、ワイヤーメッシュの柵を
めくりあげて、無理やり入ってきたりします。
また、細い金属製の柵なんかは、特に簡単に破られます。

壊された金網
また、ワイヤーメッシュの柵の場合は
草刈りがやりにくいという問題があります。

ワイヤーメッシュの柵と
ネットと雑草
上の写真は、ワイヤーメッシュの柵とネットを組み合わせたものですが、
柵の地面際を草刈り機ではどうしても刈れないため、雑草が大きくなってしまい、
結構大変です。
草ぼうぼうでもいいという場合は、
逆にこうなると、ワイヤーメッシュの柵も、
雑草が絡まって、持ち上がりにくくはなりますが。。。汗
柵の設置に関する費用・労力・維持管理について
なるべく費用はかけたくないですよね。
一番安いのが、ネットです。
獣害対策ネットは色々な種類がありますが、
目の細かいものは、風を受けてしまって、
支柱ごと倒れてしまいやすいという問題があります。
ですので、海苔網をリサイクルしたようなネットが
頑丈で風の影響も受けにくいため、最適だと思います。
ネットの場合は、支柱もなんだってかまいません。
竹で作ってもいいですし、金属棒でも大丈夫です。
次にワイヤーメッシュの柵。
ホームセンターとかで売っています。
本来の用途は、コンクリート舗装するときなどに、
使うものです。
1メートル×2メートル の大きさで
一枚あたり 5~600円くらいだと思います。
これも、ワイヤーの太さ、目の細かさで値段が変わります。
ホームセンターでは売っていませんが、
獣害対策に特化したようなワイヤーメッシュの柵は、
当然高いです。
農地をぐるりと一周、柵をするには
実は結構な長さが必要になります。
一反の農地 33メートル× 33メートル の面積を
ぐるりと囲うには、33メートル×4で 132メートル必要ですね。
ワイヤーメッシュの柵は重たいですから、
それを70枚近く運んで設置することを
想像するだけでもしんどいですね・・・
では、電気柵はどうか?
電気柵も安くはないです。
電気柵本体は、1万円~5万円くらいと
値段に幅があります。
高価なものは、威力が強くて、
囲い込める長さが安いものと比べて格段に違います。
狭い面積だけをカバーするのであれば、
1~2万円のもので十分だとは思います。
電気柵の場合は、
本体だけでなく、電線と、
支柱(電気を通さなくて、なおかつ電線を保持できるもの)
電源が必要です。
ソーラーパネルとバッテリーが最初から
付属している電気柵もありますが、
そうでない場合は、車のバッテリーなどから
電源をとることになります。
たまに、充電もしてやらないといけないですし、
その辺りは面倒です。
また、電気柵の場合、一番重要なのが、
電線に雑草が覆われてしまわないように、
こまめに草刈りをしてやる必要があるということです。
これをサボると、電気柵の効果がなくなってしまいますので、
全く意味のないモノになってしまいます。
いずれの柵をするにしても、
労力は伴います・・・
ワイヤーメッシュの柵が一番設置は大変です。
ネットが一番楽です。
電柵も、資材が全て整っていたら、そこまで大変ではありません。
鹿にはネットで対策、イノシシには電柵で対策!
どんな動物による獣害があるかで、
その対策方法が変わるということです。
鹿のいない地域では、
ネットをすることは無意味です。
イノシシは、普通のネットでは絶対に防げません。
逆に、イノシシ対策用の電柵では、
鹿は防げません。電柵を4本以上、
高さ1.8メートルくらいまで張り巡らせても、
鹿にはあまり効果が見込めないと思います。
ですので、
猪対策として、
地面から50センチくらいの間に、
2~3本の電柵線。
そして、鹿対策は1.8メートルくらいの
鹿よけネット。
これを両方組み合わせることで、
どちらも防ぐことができます。
草刈りに関しても、ネットは
電柵をしている部分は、必要ないので、
その分、めくりあげて置いても構わないので、
草刈り機による草刈りも可能です。
これは、
今まで、あれこれ試してきた中での僕の中でのベストチョイスです。
とはいえ、獣害があると、本当に大変で、
嫌になってしまいます・・・
なんとか、根本的な対策もしていく必要がありますね・・・
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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