コンポストトイレ 循環型の暮らし

コンポストトイレ Greenly 高原のエコトイレ 使用して丸2年。その1

こんにちは。
こはまたつろうです。

今日は、朝から雨。

自給自足、循環型の暮らしを実践している、こはま家。

一家6人、今のところコンポストトイレのみで暮らしています。

何故、コンポストトイレなのか?

人間は、自然界から様々な恵みをいただいていますね。

野菜、穀物などの植物の命をいただき、
また家畜、ジビエなどの動物の命をいただき、
酸素を含んだ空気を吸いこみ、を飲む。

一方で、食べたら出ますよね。

排泄物が。

これは、どんな偉い人でも美しい人でも、一緒です。

生きている以上、
絶対にうんちは出るし、おしっこもでます。

また、呼吸をしていると、
空気の中から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しますね。

人間の身体から出る、排泄物は、
現代社会では、ゴミとして汚物として
エネルギーを使って処理しています。

自然界において、
動植物は、その排泄物であったり、
命尽きた際の亡骸でさえも、
他の生き物が生きていくための
糧となっています。

一方で、現代社会に生きる人間は、
自然界から、様々な命をいただいて生きている一方で、
動物として、自らの排泄物や、亡骸を、その他の動植物の命へと
循環させることを、しなくなっています。

このあたりのことは、糞土師の伊沢正名さんが
著書に手詳しく解説されています。

僕も、伊沢さんの影響を受けています。

一度、講演をお聞きしたことがありますが、
面白かったですよー!

というわけで、
自らの排泄物を、下水に流してしまうのではなく、
大地に還すということを行っています。

Greenly というメーカーの 高原のエコトイレ というものを使っています。

うちの一家が、田舎へ移住したのが、
今からちょうど3年前です。

古民家への移住で、トイレは、母屋の外。

ぼっとん便所です。

まだ、子どもたちが小さいし、
「おしっこー」「トイレー」っと言われた時、
雨が降っていた李、寒かったり、暗かったりすることも
想定できるわけで、そんなときに、
外の厠(かわや)へ用を足しにいくのは、きびしぃー!

ということで、
賃貸で住ませてもらっているにも関わらず、
大家さんのご厚意で、母屋の一角に、
壁をぶちやぶって、トイレ部屋を
増築させてもらいました。

現在のコンポストトイレ部屋
外観

もともとは、何もない場所でした。

トイレ部屋、増築前

ここに、土台を設置して・・・

コンポストトイレ部屋の土台

主に、もらってきた古材を使って。

コンポストトイレ部屋、柱を固定

大工仕事はまったくの素人でしたので、
何度も失敗しましたが、めげずに工事!

コンポストトイレ部屋
一部、壁を張る

素人が、DIYで一つの部屋を増築するというのは、
なかなかに面白いネタで、それだけで記事がいくつも
書けそうですね。

今回は、その部分は省略して、
設置が出来た後の、使用感について
つづっていきたいと思います。

トイレの便器

見た目は、普通の洋式の便器です

高原のエコトイレ 図解

洋式ですが、底が見える、浅いぼっとん便所とも
言えると思います。

蓋を開けると、おしっことうんちを
分離するためのものがあります。

この部分が重要です!

水洗トイレだと、男性は、
蓋を開けて、立ったまま小便が出来るのですが、
コンポストトイレでは、座る必要があります。

蓋をあけたところ

分離するためのもの
(セパレーター)

穴の奥には、回転軸である
ステンレスの棒が見えます

 

おしっこと、うんちを一緒に混ぜないことが、
ポイントの一つで、
そうすることで、
いわゆる普通のぼっとん便所のような臭いが
発生しにくいし、
コンポストトイレの便槽が
水分でべちゃべちゃにならず、
よい状態を保ちやすいようです。

しかしながら、
子どもの女の子の場合は、
どうしてもうんちの方に、
おしっこが入ってしまいがちです。

また、
小さい子どもの場合、
おしっこの方の受け皿に、
うんちが入ってしまうことも
あります・・・(汗)

そんな時は、
ふき取って取り出せばいいだけですが、
小さい子どもがいる場合、
その辺りも、コンポストトイレの
安定運用の難しさでもあると感じます。

 

おしりを吹いた後のトイレットペーパーは、
便槽に入れず、ゴミ箱に入れています。

トイレ内のゴミ箱

 

また、うんちのあとは、
コーヒーのカスやお茶殻などを
上から振りかけて、
ブツが直接見えないようにしています。
(便槽内の水分量の調節にもなるかな)

便槽について

扉の奥に見えるのが
便槽です。

 

右側に、ラチェット式のハンドルがあって、
それをガチャガチャと動かすことで、
便槽の中身が回転し、それなりに
かき混ぜることができるようになっています。

イメージとしては、
ドラム缶が、くるくると回転するような
感じです。

便槽のラチェットハンドル。もともと付属していたものだと、高さが合わなくてハンドルだけ別途購入しました

 

つまり、うんちの塊がばらばらに
なるということはなく、
大きな塊として、残ることになります。

とはいえ、
便槽の中には、腐葉土や、
もみ殻、おがくず、コーヒー糟、
お茶殻などを入れているので、
それらにまみれて水分も減って、
ある程度固形化します。

 

コンポストトイレの便槽の中身の取り出しについて

どのくらいの周期で取り出さなければならないかは、
使用頻度であったり、季節によっても違います。

うちの場合は、平均2カ月に一度は取り出すようにしています。

取り出すときには、
便槽の前面に取り出し口があって、
ハンドルを逆回しにすれば、
塩ビパイプの丸い口から出てくる、
とマニュアルには書いてありました。

でも、
その塩ビパイプの出口からは
うまく中身がでてくれません。

その理由として考えられるのが、
便槽の中身の湿り気具合です。
ばらばらに、ほどよく乾燥している状態で
あれば、そこから出せるのかもしれませんが、
べちゃべちゃになっている場合は、
そこからは出せません。

ですので、
取り出し口のネジを外して、
スコップのようなものを突っ込んで
掻き出しています。

この時、臭いは、さほど感じません。

大小を分離しているからだと思います。

しかしながら、
中身は、うんちなので、
周りにこぼれたりしないように、
気を使います・・・

コンポストトイレの便槽の中身

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この取り出した中身は、
畑の一角に、草や米ぬかなどと
交互に積んでいって、1年以上寝かせて、
堆肥になったころに、田んぼや畑へと
還すようにしています。

草と共に、便槽の中身を
積んでいるところ

 

おしっこの行方について

おしっこは、便槽横に置いてあるタンクに
溜まるようにしています。

おしっこタンク。10リットルの
タンクに、便器からのホースを差し込んでいます

 

6人家族で生活していると、
10リットルのタンクはすぐに
いっぱいになってしまいます。

満タンになるまで、
4~5日くらい
でしょうか。

こまめにチェックしておかないと、
タンクからおしっこが溢れて流れ出して
しまうことになります・・・(何度も経験済み)

おしっこが溢れると、
こんなことに・・・

普通の水じゃないだけに、
ショックはありますが、
元々屋外の場所なので、
自然に乾くのを待っています。

交換用のタンクが2~3個必要です。

取り出したおしっこですが、
優秀な肥料になるようで、
頃合いを見計らって、薄めて畑に撒いたり、
まとめて田んぼにもっていって撒いたり、
時間がないときは土手や、あぜ道などに
直接撒くときもあります。

肥料としての効能は、
あるのだと思われます。

ただ、そこよりも、
自分たちの排泄物を
循環させることに
意義を義を感じているのだと思います。

 

では、実際に丸2年以上、
一家6人がコンポストトイレのみを
使用し続けてみた上での
気になるポイントをご紹介したいと思います。

続きは、その2をご覧ください。

コンポストトイレ Greenly 高原のエコトイレ 使用して丸2年。その2

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