こんばんは!
自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。
11月15日に始まった、狩猟ですが、
もう3月に入り、ほぼすべての罠を引き上げました。
その3カ月半の間に獲った動物は、
猪1頭、鹿19頭、タヌキ3頭、アライグマ1頭です。
どんだけ殺生しとんねん・・・
自分が恐ろしくなります。
生きるためとは言うものの、
哺乳類を殺すことは、魚、虫、植物を
殺すこととは、受け止め方が違うようにも思います。
食べる方では、肉だろうが魚だろうが、野菜だろうが、
あまり氣にせず食べているのにね。
さて、先日獲った鹿なんですが、
なんと!鹿の肝臓に寄生虫発見しました!
いやあ、話には聞いていましたが、
初めて見ました!ビビりました!
いつも、内臓を摘出した際に、
肝と心臓は、食用にするために、
冷水につけています。
その後、調理するために水から引き揚げました。
肝臓を水につけてあった入れ物を見ると、
「ん?なんかある・・・」
小さい2~3センチくらいの欠片みたいなものが、
二つ水の中に漂っていました。
「???いつもはこんなのないのになぁ」
念のためにと思って、
その欠片を確認してみました。
閲覧注意です!(虫が嫌いな人は見ないでください)
キッチンペーパーにのせてみたのですが、
この平べったいヤツです。
肝臓の入り口付近をキッチンペーパーで拭うと、
何匹か同じようなのが出てきました(汗)
うひゃー氣持ち悪~。
一応、肝臓を切ってみました。
すると・・・
調べると、
肝蛭(かんてつ)という寄生虫でした。
ヒルの一種で、吸血性の寄生虫だそうです。
人畜共通の寄生虫だそうで、
もし、この寄生虫入りの肝臓を、
知らずに生で食べたら、
食べた人に寄生虫が感染します。
肝蛭に寄生されたとしても、
死ぬほどのことにはならないようですし、
薬で対処もできるみたいではありますが、
絶対避けたい!
要注意です!
肝臓を生で食べるのは危険です!
これは、野生動物に限らず、家畜も同様だとは思います。
万が一のことがないとは言えないので、
しっかり加熱して食べるようにしましょう!
ちゃんと加熱すれば、万が一、虫がいたとしても、
虫が死ぬので大丈夫だそうです。
肉なども低温調理する場合は、念のため、
一度しっかり冷凍してから使いましょう。
この肝臓は、袋にくるんで廃棄処分しました・・・。
ただ、肝臓に虫がいたからといって、
その鹿のお肉がダメなわけではないようです。
実際に、その個体は、毛並みのツヤも良く、
健康体な感じでした。
かなり多くの個体が寄生虫を飼っている!?
先輩のプロ猟師さんに話を聞くと、
肝臓に寄生虫がいるのは、珍しいことじゃないそうです。
今回の、肝蛭という虫は、サイズがそこそこ大きいし、
ビックリしましたが、結構メジャーな寄生虫のようです。
肝蛭は、野生のクレソンやセリの生食からも感染することがあるそうです!
- 肝蛭を飼っている野生動物が糞をする
- その糞の中に、肝蛭の卵がある
- 卵入りの糞が、水際の野草を汚染する
- 野草を生で食べる
- 食べた人、動物が肝蛭に感染する
という流れだそうです。
クレソンとか、セリなどの野草は、
この早春の野草として、有名ではありますが、
野草は生では食べないようにした方が良いと思われます。
もっとも、野生動物のフンがかからないような場所の
野草は大丈夫だとは思いますが・・・
野草を食べる際は、しっかり加熱した上で、美味しくいただきましょう!
ということで、今回は
ちょっとグロテスクな内容になってしまいましたが、
これも現実です。
実際に、僕たちの周りには、目に見えない
細菌やウイルスなど、微生物がごまんといるわけで、
そういうものと常に触れ合いながら、共存しています。
知らぬが仏ということもありますね・・・(笑)
肉を処理する者としては、
知っておくべき内容なので、
衛生的に処理して、万が一のことが無いように
氣をつけていきたいと思います☆
最後まで読んでくださってありがとうございました。