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除草剤を使わない、水田の雑草対策について

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除草剤を使わない、水田の雑草対策について

こんにちは。

自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。

今回は、

除草剤を使わない、水田の雑草対策

について、僕が書籍などを通じて学んだ内容を
まとめてみようと思います。

  • アイガモ農法
  • 紙マルチ農法
  • 深水管理
  • 機械式除草機
  • コイ、ジャンボタニシによる除草

など様々なやり方が研究されています。

その中で、
僕が参考にしているのがこちらの書籍です。

民間稲作研究所 というNPO法人を主催している

稲葉さんという方の書籍です。

 

どの種類の雑草の対策なのかが肝心です

水田の雑草とひとえに言っても、

主な種類の雑草だけでも、

  • イヌビエ
  • コナギ
  • ホタルイ
  • クログワイ
  • オモダカ
  • ヒルムシロ
  • イボクサ
  • セリ
  • キシュウスズメノヒエ
  • スズメノテッポウ

など、様々な種類があります。

地域や田んぼによって、主に生えてくる雑草の
種類は変わるので、自分の田んぼに生えてくる
雑草を見極めたうえで、対策をすることが重要です。

 

イヌビエの対策

ヒエという植物は、除草剤を使わずとも
簡単に抑えることが出来るようです。

それは・・・

深水管理です。

田植え後から、7センチ以上の水位を
30日間以上維持すれば、ヒエが発芽していても、
浮力に耐え切れず、抜けていくようです。

しかし、深水管理をするには、

  • 田んぼの水もちが良いこと
  • ある程度自由に水を入れられること
  • 田面が平らであること

などの条件をクリアする必要があります。

この辺りは、それぞれの田んぼによって
条件が異なりますが、
畔塗りを丁寧に行うであったり、
トラクターでの耕起、代掻きの際に、水平に整える、
などの下準備が重要になってきます。

 

コナギの対策

稲の周りに生えているのがコナギ

コナギは、深水管理では抑えることができません

僕はお米作り1年目2年目ともに、田んぼの中を手で
除草して歩き回りましたが、
このコナギが一番たくさん生えてきました。

上の写真のように、稲の株の周りにもびっしりと
生えてくるので、除草にはかなり時間がかかります。

そして、ひとたび除草しても、一週間後には
また新たなコナギが芽をだしてきます

田んぼの中を歩き、除草の際に、泥をかき混ぜることによって、
土の中に埋まっていた種が表層にあがってきて、
その種が発芽することになるようです・・・

早期湛水して、田んぼ表面にトロトロ層を・・・

3月や4月くらいの早い段階で、田んぼに水を入れて、
代掻きをして、水をためておくと、気温があがっていくにつれて
様々な虫(ユスリカの幼虫、イトミミズなど)が田んぼに発生し、
田んぼの表層をトロトロにしてくれます。

僕の住んでいる地域は関西とはいえ標高が高く、寒いのですが、
3月に代掻きをして約2カ月水をためておくと、
表層がものすごくトロトロに
なっていました。

そして、水温が上がるにつれて、
コナギなどの雑草が発芽してきます。

緑藻もありますが、コナギなど発芽しています

その発芽したコナギを田植え前の代掻きで
浮かしてしまうのです。

代掻きで浮いた大量のコナギ

さらに、田植え前の代掻きの時に
水をたっぷり入れて代掻きをすることで、
トロトロ層の泥を攪拌し、コナギの
未発芽種子をトロトロの泥で覆ってしまう
ことにより
、コナギの発芽を抑える
ようです。

その他にも、

田植え後に、有機資材(米ぬか、くず大豆などのペレットなど)を
田んぼに投入することにより、有機酸が発生して、
表層の草の発生を抑えること。

深水管理によって、
水田低層を酸欠状態にすること。

などによっても、
コナギの発芽を抑えることが出来るそうです。

 

除草剤を使わずに、コナギを完全に防除するのは、
難易度高そうですね・・・

オモダカの対策

オモダカは、宿根草の仲間で、
根っこの部分に球根があって、
その球根から芽を出すので、
深水管理などでは、完全に防ぐことは
難しいようです。

年間を通して乾きにくい田んぼでは、
その球根もずっと生きたままになるらしく、
繁茂しやすいようです。

うちの田んぼがまさにそうです・・・

対策としては、

  • 収穫後に深く耕して、田んぼをしっかり乾かすこと
  • 田植え前に発芽させて、代掻きを1~2回行って、
    浮かせて除去する

という方法が良いようです。

 

その他、抑草のための要素

  1. 成苗(4.5葉以上)を移植すること
  2. 緑藻、浮き草を繁茂させること

なども、雑草を抑えることに
有効かつ、必要になってくるようです。

 

抑草技術を参考に、試行錯誤するしかない!

今回、解説した内容はあくまで教科書的なものです。

実際に、自分でやってみて、
経験を積むことが、成功への第一歩です!

自分で調べて、考えて、実行する!

そして、検証して、また実践

 

僕は、今回すでに失敗を経験しました。

田植え前の代掻きで浮かせたコナギが、
風に吹き寄せられて、一部の岸に集まっていました。

僕は、それを除去しようか少し迷ったのですが、
そのままにしても、枯れるのかなと思い、放置しました。

すると・・・

その場所でコナギが、再び根付いていました!

浮かせたコナギは、田んぼの外へ除去すべし

こんなことも、こまめに田んぼの様子を観察していくことによって、
わかったことの一つです。

失敗を次に活かせるようにしていきたいですね☆

 

この先、田んぼから目が離せないですが、
田んぼの中に除草に入らずに、なんとか
乗り切りたい!

祈るような氣持ちで、見守っていきたいと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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