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農協へお米を出荷する場合、買い取り価格は?

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農協へお米を出荷する場合、買い取り価格は?

こんばんは。

自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。

今日は、高槻へ歌のレッスンへ行ってきました☆

連日の稲刈りと籾摺り手伝いが続いて、
疲労困憊で、レッスン前は、クタクタに
なっていましたが、
レッスンの後は、なぜか元氣になっていました。

本当にありがたいことです☆

 

実は、
籾摺りのお手伝いをしている際に、
衝撃の資料を見つけてしまいました・・・

もみ殻を処理するのも
重要な仕事です。

農協へお米を出荷する場合、買い取り価格は?

30キロの米袋を農協に出荷する場合に、

一袋あたり、いくらで買い取ってもらえるのでしょうか?

噂では聞いたことがありましたが、

実際に、自分の目でその資料を見ると、

それはもう衝撃的でした。

 

農協のお米買取価格リスト

毎年、値段は多少変動するようですが、

今年の買取価格は・・・

 

コシヒカリ(1等級) 30キロ一袋 6480円(米袋、消費税込み)です。

 

等級が下がれば、その分買取価格は安くなります。

2等級だと、 一袋6180円 です。

 

さらに、

キヌヒカリ(1等級) 30キロ一袋 6080円(米袋、消費税込み)です。

 

さらに、

さらに、衝撃だったのが、

もち米の買取価格です。

 

新羽二重糯 (1等級) 30キロ一袋 5180円(米袋、消費税込み) です。

 

何度も言いますが、

30キロ一袋のお米の値段ですよ!

収穫したお米

年間を通して、
田んぼでの稲作に取り組んできて、
ようやく収穫できたお米の買い取り値段が
この金額なのか・・・

 

お米農家は、儲かっているのか?

というよりは、

お米農家は、実は赤字なのか?

ということが、氣がかりです。

 

手元にある資料をもとに、計算してみようと思います。

 

いわゆる農協が示している

お米作りの指針というものがあって、

肥料には、こういう資材をこのくらいの量で

使いましょうとか、農薬、除草剤なども使用する、

いわゆる慣行農法というものの一種です。

 

ここでは、水田10アール(1反)当たりで考えます。

 

お米作りの出費(10アールあたり)

資材関連

土作り肥料:とれ太郎 80キロ 1900円×4袋=7200円

一発肥料:すごいね有機355 40キロ 3650円×2袋=7300円

田植え時の殺虫殺菌剤:ルーチンアドマイヤー 1キロ 3100円

除草剤:エーワンジャンボ 300グラム 2750円

仕上げ防除:トップジンスタークル 約800円?+無人ヘリの使用料(オペレーター代含む)

(仕上げ防除は、補助金で賄われているので、実際、農家の持ち出しは0円です)

 

まず、ここまでの金額は、20350円 です。

 

次に、

苗代です。

ここでは、自分でお米の苗を育てずに、
苗を購入する場合を考えようと思います。

10アールあたり、苗を18箱使うとします。

836円×18箱=15048円 です。

 

次に、

機械代です。

お米作りに必要な機械は、

  • トラクター
  • 田植え機
  • 稲刈り機
  • 乾燥機
  • もみすり機
  • (草刈り機)

です。

 

全て自分で機械を所有する場合は、

農機具の保管場所も必要だし、

初期投資はかなり高額になりますが、

機械を使用する度にかかるお金としては、

燃料代くらいです。

 

もし、
自分の住んでいる集落に、
農家組合(生産組合)のような組織があって、
そこに入れてもらえたら、機械を借りることもできます。
(農家組合がない地域もたくさんあります)

その場合は、当然、機械の借り賃がかかります

厳密にいうと、

生産組合に、作業を委託して、

自分がオペレーターとして、作業を受託する

ということになります。

自分の田んぼのために、単に機械を借りるということではなく、
他の人の田んぼの仕事を手伝うことも、ある意味、義務になってきます。

 

つまり、

作業委託料を支払いつつ、

オペレーターとして作業をした分の報酬をいただく、

という形になります。

 

その差し引きが、機械の借り賃とも言えなくもないです。

(この辺りは、微妙なところです)

 

ちなみに、
個人農家に機械だけを貸してもらえるということは、滅多にないと思われます。

田植え機、稲刈り機は、使う時期が集中するし、
万が一操作を誤って、壊してしまった場合に、
非常にややこしいことになるからです。

 

ということで、

田植えや、稲刈り~乾燥~籾摺りの作業を
個人の米農家に完全に委託するということも一般的になりつつあります。

その場合は、機械を一式もっている米農家に
作業委託料を支払って、作業してもらうことになります。

 

ここでは、

生産組合に完全に作業を委託した場合で金額を考えてみます。

 

トラクターでの作業 4回

秋耕起 1回 7000円

春荒起こし 1回 7000円

代掻き 2回 6000円×2回=12000円

田植え

田植え 7000円

稲刈り 乾燥~籾摺り

稲刈り 17000円

乾燥調製(籾摺り) 玄米一袋当たり 1100円

仮に10アールで 30キロの米袋15袋とれた場合、

1100円×15袋=16500円

 

 

以上で、作業委託代金として、66500円 です。

 

 

 

水の管理、畔などの草刈り、溝上げなどは自分で行う必要があります

草刈りは、田んぼの場所にもよるのですが、

概ね、2時間の草刈り作業を年間4回くらいはする必要があります。

また、田んぼを乾かすために、溝上げを1,2回はする必要があります。

こちらも、1回に2時間くらいはかかるでしょう。

つまり、最低でも10時間は、かかります。

(実際は、もっともっとかかると思います)

 

水の管理は、それほど大変ではありませんが、

ちょくちょく見に行って、水が減っていないかとか、

稲刈り前には、田を乾かすために水を抜いたりとか、

それなりに手間がかかります。

 

ここでは、労働時間としては、
あえて短く考えます。

時間給1500円として、

1500円×10時間=15000円

 

水利のお金も払う必要があります

これに関しては、僕はよくわかっていません・・・

僕は田んぼを借りていて、水利費は、

田んぼの持ち主が支払っているようです。

(不確かです)

 

お米作り(10アール当たり)の支出額は・・・!!!

  • 資材代 20350円
  • 苗代 15048円
  • 作業委託代 66500円
  • 草刈りなど人件費 15000円
  • 水利費 ?

合計すると・・・

お米作りの支出(慣行農法で、作業を委託した場合)・・・116898円

 

そして、収穫したお米を全て農協に出荷した場合の

お米作り(10アールあたり)の収入額は・・・???

それなりに、うまく育って 10アール当たり、

30キロの米袋 15袋とれたとしましょう。

(うちの地域では、それだけとれたら上出来です)

6480円×15袋 =97200円

お米作りの収入(10アール当たり450キロ収穫できたとして)・・・ 97200円

 

19698円の赤字です。(水田10アール当たり)

 

まじっすか・・・

 

絶句してしまいます。

 

達郎
・・・

 

 

お米作りをやめていく農家が多いのは、

当たり前です。

 

上記のやり方で、お米を作っても

赤字になるので、

違うやり方を見つける必要がある、

ということだと言えるかもしれません。

 

どうしたら、黒字になるのか?

  • 田んぼへ投入する資材を変える、減らす、もしくは使わない
    • 無農薬栽培、無肥料(少肥料)栽培などへ
  • お米の苗を自分で育てる
    • 育苗の土などは必要だが
  • 作業を完全に委託しない
    • 自分がオペレーターになって、作業賃をもらう
    • 機械を手に入れ、大規模に栽培する
    • お米作りをイベント化して、大勢での人力作業
  • お米作りの技術を確立し、省力化、高品質、多収量を実現する
  • 栽培するお米の品種を独自のものに変える
  • お米をもっと高く買ってくれるところを見つける
    • お米の売り方を変えることも

なんでもよいので、

とにかく工夫して、

ちゃんと利益を上げられるようにしていかないといけない、

ということが、はっきりわかりました。

 

以上、

農協へお米を出荷する場合、買い取り価格は?

でした。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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