今年の冬は暖かいですね。
とはいえ、暖房は必須です。
とくに我が家は築120年以上の古民家で、
さらに山の上にあるので、冬は特に寒いのです。
しかしながら、
薪ストーブを導入しているので、
居間はポカポカと暖かいのです。
薪ストーブにあたりながら、
妻と話をしていると、
「薪ストーブあったかいねー」
「暖かさは豊かさだね、ほんと。」
という会話を毎年しているような気がします。
薪ストーブは、山で使われなくなってしまった
木質資源を暖房に使えるということで、
循環型の暮らしを実践したいと思っていた僕にとっては、
今の古民家へ移住してやりたいことの必須項目でした。
これが我が家の薪ストーブです!
ホンマ製作所の時計型薪ストーブと自作のペール感ロケットストーブを組み合わせています。
薪を燃やす位置を変えることで、ロケットストーブ的な使い方もできますし、
空気口を調節したり、後付けで煙突に取り付けたダンパーを絞ることで、
ゆっくり燃やすこともできます。
炎の引きもよく、薪の投入口を開けても、
部屋の中に煙がもれてくることは、ほとんどありません。
この薪ストーブで毎日の調理をしています。
ペール缶のロケットストーブ部分の天板も調理に使えるため、たくさんの鍋を置くことができます。
薪ストーブを使っている冬の間は、
毎日の調理をこの上で行うこともできます。
実際に、ご飯を炊く、みそ汁を作る、焼き物をする、
もち米を蒸すなど、ほとんどの調理を行うことができます。
(揚げ物は油がハネるのでやりません)
この改造版時計型薪ストーブの値段は・・・合計15000円程度でした。
この写真にある薪ストーブは、
黒耐熱ステンレス製で、15000円程度です。
僕は13000円くらいで購入しましたが・・・
ペール缶は、エネオスのガソリンスタンドで給油した際に
店員さんに尋ねたら無料でもらえました。
ペール缶ロケットストーブの内部には、
断熱材であるパーライトと、内部煙突が必要ですが、
2000円程度で作ることができます。
薪ストーブの導入を真剣に検討したことのある方は、
ご存じかと思いますが・・・
一般的に、薪ストーブは高いです!
どのくらい高いかというと、
薪ストーブ本体と、煙突、炉台、遮熱壁、施工費などを含め、
薪ストーブの業者にお願いすると・・・
薪ストーブ業者に依頼すると、いろいろ合わせて100万円以上はかかると思って間違いではありません。
もちろん、薪ストーブ本体は、数万円のものから高いものだと100万円以上のものもあります。
薪ストーブ本体もさることながら、煙突が高いのです!
でも・・・
薪ストーブにとって、煙突は「かなり重要」です!
僕は、薪ストーブ導入一年目に、
その煙突をケチって、大変な目にあいました。
煙突の説明
煙突にはその口径の違いや
構造の違いなどがありますが、
大まかには、二つに分けられます。
- 一重煙突(シングル煙突) ・・・安い!真っ直ぐ上に煙突を伸ばせる場合はありかも。長く横引きすると煤がたまりやすいです。
- 二重煙突(断熱構造を持つ煙突)・・・薪ストーブの性能を発揮するためには必須。値段は高い。
シングル煙突は、円筒形になった薄い金属板のものです。
口径の小さいものだと、約90センチの長さで1000円もしなかったりと
とにかく安いのが魅力です。
僕自身、薪ストーブを導入した一年目は、
シングル煙突で口径106mmのものを
使っていました。
しかしながら、煤がたまりやすく、
2週間に1回は煙突掃除をしなければ、
煙が部屋に逆流してきて、そりゃもう大惨事になります。
晩御飯を食べているときに、
「なんか煙たい・・・」と子どもが言って、
慌てて煙突をみたら・・・
「煙がもれてるー!寒いけど、窓開けて換気やー!」
「外暗いのに、煙突掃除せなあかんのかー」(涙)
なんてこともありました。
その失敗をふまえて、2年目は、二重煙突を自作しました。
自作の二重煙突は、完成品のそれに比べて、
手作り感は満載ですが、随分と安く仕上がりました。
自作の二重煙突の値段は・・・約60000円 (内径150ミリ外径200ミリで長さ4メートル)
- 断熱材(セラカバー) 4メートル 13000円(僕が購入した当時)
- ステンレス煙突(口径150ミリ)、スパイラルダクト(口径200ミリ)など、煙突の長さ約5メートル分 約45000円
- アルミテープ 500円
- 耐熱シーリング材 1800円(僕が購入した当時)
二重煙突の詳細は、いずれ別記事にて紹介したいと思います。
そのほか、遮熱版や、煙突固定用の単管パイプ、
煙突掃除用の道具などに約7000円かかりました。
結局のところ、
改造版時計型薪ストーブの導入費用は約82000円でした。
もっとも、僕の人件費は含んでいないので(苦笑)、この値段です!
費やした手間暇は、自分の貴重な経験値に変わったので、
プライスレスってことにしちゃいましょう!
あと、一年目に使った口径106ミリの煙突は、
お蔵入りしたままで、その費用は勉強代ってことです・・・
薪ストーブ業者に頼むよりは、
遥かに安く導入できます!
もっとも、使っているうちに、
炎のゆらめきを眺められるガラス窓の大きい薪ストーブが
欲しいなぁ、なんて思ったりするわけで、
いずれは、薪ストーブ本体だけ、
高性能なものを購入出来たらいいなと思います。
田舎へ移住して、循環型の暮らしをしたい!
なるべくお金をかけずに自力でつくる生活をしたい!
という方には、おすすめの薪ストーブですので、
是非、取り組んでみてください!
くれぐれも、薪ストーブが原因で
家が火事にならないように、
最新の注意を払ってくださいね!
最後に、忘れちゃならないことがありました!
薪ストーブを使い続けるには、大量の薪が必要です!
その薪の置き場も必要です。
このことについては、また別の記事で紹介しますね。
それでは。