狩猟 食の自給

くくり罠の仕掛け方 

  1. HOME >
  2. 食の自給 >
  3. 狩猟 >

くくり罠の仕掛け方 

おはようございます。小濱達郎です。

昨日、くくり罠を仕掛けてきました。
狩猟2年目で、まだまだ素人なのですが、
素人なりに考えて、くくり罠を仕掛けてきました。

一カ月ほど前に、鹿がかかった場所の近くです。

くくり罠 鹿

これは、その時の写真です。後ろにいる人間が僕です。

くくり罠を仕掛ける場所のポイント

  1. 獣道であること
  2. 周囲に木などがはえていること
  3. くくり罠にかかった際に、動物が傷つきにくそうな場所であること
  4. 搬出しやすい場所であること

獣道であること。当たり前ですね・・・

くくり罠で動物をとらえるには、
直径12センチくらいの輪の中心部分を
ドンピシャで動物が踏む必要があります。

くくり罠の達者な方は、動物の歩いている場所が
手に取るようにわかるようで、
くくり罠を仕掛けたら、かなりの確率で動物がかかるそうです。

とはいえ、僕はまだまだ素人。

獣道をどうやってみわけるか、
さらには、獣道がわかったとしても、
その道のどこに仕掛けるのか。


このあたりが重要ですので、僕なりにまとめてみました。

  • 新しい糞や、足跡があること
  • 獣道が狭くなっているところ
  • 木の丸太があって、動物がそれをまたぐようなところ

くくり罠を仕掛ける場所を決めます

くくり罠の場所

今回は、この場所に仕掛けてみることにします。

写真ではなかなかわかりにくいです。
実際に山に入って、経験を積むしかないのだと思います。

罠を設置するための穴を掘ります

まず、スコップなどで直径20センチ弱の穴を掘ります。

くくり罠の場所 穴掘り

この記事を書いた時点では、
スコップで掘っていましたが、
現在は、ミニてこという道具を使っています。

created by Rinker
小山刃物製作所
¥2,123 (2024/04/12 11:57:32時点 Amazon調べ-詳細)

その方が、土台の輪っかをきっちりと、
さらに穴を深く掘ることができるからです。

穴を深く掘ること。15センチ~20センチほど

土台が動かないように、
きつく埋めること。木槌を使ったりもする。

爪楊枝を刺し忘れないこと!

が大切です。

くくり罠の踏み板の受け部分(土台)につまようじを刺します。

くくり罠の場所 踏み板の受け

今回は、押しバネをつかった弁当箱タイプのくくり罠です。

つまようじは、
小動物が罠を踏んだ時に、作動しないようにするためと、
土台を安定させる役割もあります。

この写真では、つまようじが4本しかささっていませんが、
長さを揃えて6本~8本、丁寧に行うべきです。

 

くくり罠の本体を埋め込み、一方の端を木にくくりつけます

くくり罠 埋めたところ

くくり罠の一方の端を、近くの木にくくりつけるわけですが、
このあたりも条件のよいところを選ぶ必要があります。
あまりに周りに何もないと、いざ罠にかかった時、
獲物である動物がくくってある木から、3~4メートルくらいの範囲で
自由に動き回ることになるため、止め刺しの時の危険度が増すと思われます。

周りの落ち葉や土をつかって、カモフラージュします

くくり罠 カモフラージュ

金属製のワイヤーなどが、露出していると、
動物が警戒すると思われます。

あとは、木の枝や丸太などを
利用して、罠にかかりやすい状況を
作り出します。

もともと、丸太や木の枝なんかが倒れていたりすると、
良いようです。

上手な人は、どっちから獣が歩いてくるのかを
見極め、歩いてほしくないところには、
あえて障害物を置いたりもするようです。

あとは、罠を仕掛けた人の標札を罠の近くに
くくりつけます。

その場所の通り道の入り口付近には、
罠があります、という看板のようなものも
一応、ぶら下げるようにしています。

罠を仕掛け終わってからは

これから先は、なるべく毎日、
見回りにいくことになります。

罠の見回りは、やっぱり毎日いくべきか?

罠の見回りが、大きな負担になっていませんか?
僕は結構負担になっていました。
そこで、考えを改めることにしました。

続きを見る

最短では、くくり罠を仕掛けた翌日に、
鹿がかかっていたことがあります。

罠にかかった動物への負担をより少なくするために、
また、
その動物をお肉として、
いただくことを考えると、
なるべく早くに見つける方がよいです。

くくり罠にかかった動物は、暴れます。
逃げようとしてコケたりするし、
くくり罠のかかった脚は、無理に引っ張るため、
傷つくことが多いです。

鹿の場合は、
罠のかかった脚は、
ほとんどの場合、皮を剥いだ時に
血で赤くなっているようです。

イノシシは、鹿よりも強いので、
短時間であれば、痛むということは
少ないと思われます。

また、鹿は、くくり罠がからまって、倒れてしまい、
脚などが締め付けられたまま、
立ち上がれない状態が続くと、すぐに
死んでしまいます。

罠を仕掛けた翌日に、見回りにいって、
罠にかかった鹿が死んでいたことがありました。

ショックでした。

その時は、罠にかかったという点では、
よい場所に仕掛けたことになるのですが、
傾斜のきついところだったので、
暴れた際に自分の重さで、くくり罠のワイヤーが巻き付いて、
締まってしまい、起き上がれなくなってしまったことが
原因のようでした。

くくり罠を仕掛けるということは、
動物の命を奪うという行為と直接結びつきます。

仕掛けた以上は、責任が発生します。

お肉を食べるということは、
家畜であれ、野生動物であれ、
誰かが動物の命を奪っているということです。

動物であれ、植物であれ、
人間は生き物の命をいただいて、
生きているわけで、
そこから目をそらすことなく、
生きていきたいと思っています。

命をいただく以上、余すところなく、
美味しくいただくことが一番だと思います。

 

関連記事

罠にかからないのはなぜだぁぁぁ!

くくり罠を仕掛けても、全然かからない!
そんな時、だんだんと落ち込んできたりもします。
うがー!
どうしたらいいんだぁぁぁ

続きを見る

-狩猟, 食の自給
-

Copyright© 田舎暮らし・自給自足マニュアル , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.