コラム 狩猟 食の自給

わな猟に費やす時間はどのくらいなのか?

こんばんは。
小濱達郎です。
今月の中ごろから
ついに妻が仕事をやめました。
僕は専属の子守から解放され、
最近は、わな猟に真剣に取り組んでみています。

わな猟を真剣に取り組むと、
一体どのくらいの時間を費やすことになるのでしょうか?

  1. くくり罠の制作・補修に費やす時間
  2. くくり罠を設置する際に費やす時間
  3. 見回りに費やす時間
  4. 獲物がかかっていた時、止め刺し~運搬に費やす時間
  5. 解体~枝肉にするまでに費やす時間
  6. 枝肉を精肉するのに費やす時間

もちろん、これ以前に、罠の免許取得や狩猟者登録、
道具集めなど、準備にも多くの時間を費やしています。

参考:わな猟を始めるにあたって必要なお金の話 その1

1.くくり罠の制作・補修に費やす時間

完成品を購入すれば、この時間は必要ありませんね。

ただ、くくり罠で、たくさんの獲物を捕らえようとする場合、
その数もまた、重要なポイントになってきます。

既製品を購入すれば、一基あたり約5000円ですが、
部品のみを購入し、自分で制作すれば、一基当たり約1700円です。(押しバネ式)

くくり罠 踏み板部分
くくり罠 バネの部分

踏み板部分は結構難しく、微調整が必要だったりして、時間がかかります。

慣れてくれば制作時間は短縮できると思いますが、
今の僕のレベル(ほぼ初心者)だと、

くくり罠4基を製作するのに、丸一日はかかるでしょう。

2.くくり罠を設置する際に費やす時間

昨日、今日と、罠を仕掛けてきました。
昨日は、単独で、今日は、先輩猟師さんについていきながら。

昨日、二つ仕掛けるのに、1時間半。
今日、三つ仕掛けるのに、3時間

僕は、今まで、なるべく車道から近いところに
と思って、場所を探していましたが、
先輩猟師は、違いました。

目星を付けた山を、歩きまわります。

より確率の高そうなポイントを探して、
歩き回ります。

獣道は、山の中には何本もあって、
それらが合流して一本になっているような所で、
なおかつ、くくるための木があって、
さらには、道が狭くなっているところ、
あまり急こう配でないところ、
など、様々な条件をクリアする場所を
探していくわけです。

場所が決まってから、
実際に、そこに穴を掘ってくくり罠を仕掛けるのには、
15分~20分 くらいだと思います。

場所探しに、時間がかかります!
でも、狩猟でもしないと、山に入ることもないわけで、
面白いですよ。

初めて設置する場所を探すときは、
最低でも半日仕事です。

慣れてくれば、罠の見回りをしたついでに
新しく罠を仕掛けたりと、場所の目星さえつけば
隙間の時間に少しずつ、罠を増やしていくことは
可能だと思います。

くくり罠 仕掛けた場所

3.見回りに費やす時間

出来れば、毎日見回りをした方がよいと思われます。

どこに罠があるかによりますが、
僕は、現在集落内で6か所ほど仕掛けていまして、
先輩の罠も見回りするので、合わせて8か所。
合計18基。

見回りに、小一時間はかかります。

ただし、家の裏だけにしか
仕掛けていない場合は、
見回りは、2~3分で済みます。

逆に、集落の外へ仕掛けにいった場合は、
そこへいくまでの移動時間があるので、
半日仕事になると思います。

毎日、見回りをするのは、やっぱり大変!
でも、サボってはいけませんね。

最低でも、二日に一回は見に行く必要がありますね。
鹿は、イノシシと比べると弱く、
罠にかかったままで放置してしまうと、
すぐに死んでしまうことがあります。

そうなると、肉としていただくことも
難しくなるし、処理も大変になってしまいます。

4.獲物がかかっていた時、止め刺し~運搬に費やす時間

止め刺しは、危険が伴います。
焦りは禁物です。

鹿は基本的に、逃げようとすることが多いのですが、
暴れまわります。角があるオス鹿には要注意です。
胸を突かれたらこっちが死にます。

ちゃんと脚がくくれていれば、
鼻くくりなどの保定道具を使えば、
止め刺し~搬出まで、15分~30分くらいでしょうか。

イノシシの場合、
ワイヤーがほかの木に絡まって
動けなくなっているような場合は、
鹿と変わらないかもしれませんが、
比較的動き回れる場合は、難しく、
30分~1時間ということもあるそうです。

大きさにもよりますし、
状況は毎回違うので、何とも言えませんが、
100キロを超えるような大きいイノシシは
簡単にはいきません。

5.解体~枝肉にするまでに費やす時間

これも、慣れているかどうか、
解体方法の違い、
鹿かイノシシかによっても、
全然費やす時間は違います。

鹿の場合だったら、枝肉にするまで、3時間くらい
できるようになってきました。

イノシシは、まだまだ経験不足ですので、
丸一日かかると思われます

イノシシは皮を剥ぐのが超大変です。

脂肪を皮につけないように慎重に剥いでいくのです。

6.枝肉を精肉するのに費やす時間

やっとここまで来ました・・・
ふぅふぅ・・・

しかーし、この精肉作業ってのが、
これまた時間かかります。

骨を外したり、
部位にわけて、筋をとり、膜を取り・・・

最後に真空パックをするまで・・・
半日仕事です。

精肉 真空パック

まとめ

自分の手で動物を捕り、
その動物のお肉をいただくまでには、
様々な過程があり、
それにかける時間と労力は大変なもの。

片手間では、なかなか難しいなというのが
僕の感想です。
(特に初心者のうちは)

でも、得られるものは、ジビエの肉だけではなく、
お肉を食べるとはどういうことか?
ということを身をもって体験できることでもあります。

スーパーで売っているお肉だって、
もとは、生きている動物なわけで、
飼育するところは別ですが、
屠殺~解体~精肉は、狩猟の場合と
大筋は一緒です。

より能率的に行えるように
食肉解体処理の施設は改良され、
作業時間は退縮されているでしょうが、
安売りのお肉を見て、
安すぎやしないか?と思うときがあります。

自給自足なら、
縄文時代のイメージで、
食べていくために生きていくんだから、
なんでもお金に換算しなくてもよいという
見方もあるかと思います。

共同体みたいな感じで、
いくつか世帯が集まって、
ともに飯を分かち合うような
社会であれば、それでよかったのかなと
思います。

いまは、核家族の時代。
核家族は、夫婦のプライバシーは尊重されるかも
しれないけど、より孤立化していってしまいますね。

お金は、必要です。

でも、それだけじゃない部分もたくさんある。

僕は、精肉した鹿肉をご近所さんに
配ったりもしていて、
そういうことを通じて、近くに住んでいる人の
つながりが切れてしまわないように、
より楽しい関係になっていけるように、
と思っています。

話がそれました。

なんでもかんでも、
お金に換算して考えるのはやめましょう。

でも、そこを
見てみぬふりをするのは、
もっとやめましょう。

狩猟ということで、
お金ベースで考えて、
プラスにしていけるのかどうか。

次回は、その点についても
考察したいと思います。


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