お金のこと 狩猟 食の自給

わな猟を始めるにあたって必要なお金の話 その1

自給自足といえば・・・

まず思いつくのが食料の自給ですね。

今回は、
わな猟によって、
野生動物のお肉(ジビエ)の自給を目指す上で
必要なお金についてお話しします。

 

わな猟を始めるには、様々なハードルがあります。

  1. 狩猟免許の取得
  2. 狩猟登録(この時点でハンター保険への加入が不可欠で、何のツテもない場合は住んでいる地域の猟友会へ入るしかない)
  3. 猟に必要な道具の準備
    1. わな猟の道具(くくり罠や、箱罠など)
    2. 止め刺しの道具
    3. 解体の道具
    4. 保存の道具
  4. わなを仕掛ける技術や、解体の方法などの情報収集
  5. 時間的余裕と体力、精神力

それぞれにおいて、
一体どのくらい お金 がかかるのでしょうか?

自給自足の暮らしといえば、
お金から解放された自由な暮らしというイメージがありますが、
実際は、そんなことありません。

作物を育てるにしても、農業資材や道具が必要だし、
時には機械も必要かもしれません。
なるべくお金をかけずにやっていきたいと、
僕自身は思っていますが、
どのくらいお金が必要なのかを知ることは
重要です。

 

わな猟の 免許取得にかかった費用

  • 証明写真 800円 よくある証明写真の機械で撮りました。
  • 診断書 5000円 精神科のある病院で診察を受けて、診断書を出してもらいます。
  • 事前講習会 12000円 + 現金書留代 543円
  • 免許交付手数料 5200円

以上 23543円  + 試験会場や講習会場への交通費など

 ちなみに、試験は簡単でした。
事前の講習会を受ければの話ですが・・・
その講習会で、テストに出るところを教えてもらえます。
それをきちんと復讐して記憶しておけば、まず大丈夫です。

わな猟の免許

とはいえ、数時間は勉強したと思います。

 この狩猟免許の取得にかかった費用ですが、
自治体によっては、あとで全額補助してくれるところもあります。

 僕の住んでいる南丹市も、ある条件を満たせば、
免許取得にかかった講習会費、免許取得費を返金してくれます。

その主な条件とは・・・  免許取得後、地元の猟友会に入会し、有害鳥獣駆除隊員として活動を継続することです。

僕は猟友会には入りませんでした。 
ですので、免許取得にかかった費用は完全に自己負担でした。

猟友会に入らずに、猟を始めるというのは、
初心者のハンターとしては、かなり珍しい方だと思います。

それは、とてもラッキーな出会いがあったからでした。

一般的には猟友会に入らないと、ハンター保険に加入できないので、
狩猟者登録ができず、狩猟を始められません。

 僕自身も、最初は、猟友会の門をたたきました。
電話番号を調べて、地元の猟友会の会長さんに電話しました。
自身のわな猟免許のコピーを持っていったりもしました。

 しかしながら、僕の地元の猟友会では、
入会金に6万円 必要だと言われたのです。

 僕は、入るのを諦めました。高すぎると感じたのです。
猟師をやったことがない僕が、
猟師を始めたとして、ずっと続けられるかどうかもわからない中で
その値段は厳しいと感じました。

 この部分は、
狩猟を始める際の、大きなハードルに
なっていると僕は感じます。

 僕の周りの若い人で、狩猟免許は持っているけど、
実際に猟はやったことがない
という人が、結構います。
それもそのはずです。

 狩猟者登録をして、出猟するには、


・猟友会に入る。

 もしくは

・独自に狩猟の団体を作っている猟師さんと繋がって、
そこのメンバーに入れてもらって、
ハンター保険へ加入させてもらう。

 

そのどちらかしかありません。 

 

わな猟の狩猟者登録にかかる費用(個人で申請した場合)

  • 狩猟者登録費用(わな) 10000円 (手数料1800円+狩猟税8200円!
  • ハンター保険の保険料 1700円 (個人賠償責任保険 対人対物1億円 団体割引適用)
  • 証明写真代 800円 (これは、スマホでも工夫すればもっと安くできる)

合計 12500円 

狩猟をするのに、狩猟税という税金を払う必要があるんですねー!

かつては、狩猟というのは、狩りを楽しむといった、
娯楽的要素が高かったのかもしれませんね。
今の有害鳥獣による農作物の被害を考えると、
狩猟税の在り方も、考え直す時期だと僕は思いますが・・・

この費用は、狩猟を続ける場合、毎年必要になってきます。
また、都道府県をまたいで狩猟をする場合は、
狩猟者登録費用は、その分、増えることになります。

5つの都道府県で狩猟者登録をしている方がいて、
その場合は、狩猟者登録費用が 1万円×5=5万円 かかることになります。

ちなみに、僕の住んでいるところで、猟友会に入会して、
狩猟者登録をする場合は、費用はどのくらいになるか試算してみました。

わな猟の狩猟者登録にかかる費用(猟友会に入会した場合)

  • 狩猟者登録費用(わな) 10000円 (手数料1800円+狩猟税8200円)
  • 猟友会の入会金 60000円 (一般的にはもっと安いと思われます)
  • 猟友会の年会費など(ハンター保険料込) およそ10000円

合計 約80000円! えー!高すぎ!

この時点で、
12500円と 80000円 では随分違いますね(汗)

これは、僕の地域での話ですので、一般的には、

  • 狩猟者登録費用(わな) 10000円 (手数料1800円+狩猟税8200円)
  • 猟友会の入会金 10000円 
  • 猟友会の年会費など(ハンター保険料込) およそ20000円

合計 約40000円  くらいが相場ではないかと。


猟友会に入って、3年ほど出猟を継続すると
有害鳥獣駆除の隊員になることが出来るようです。

そうなると、狩猟者登録費用は、猟友会が負担してくれたりして、
毎年の狩猟者登録費用の負担はずいぶん軽くなる
ようです。

あとは、ぼくの地元の猟友会だと
年に一回、豪遊旅行に参加出来たりもするそうです。

有害鳥獣駆除の隊員になれば、通年で狩猟をすることはできますし、
駆除費の名目で、一頭捕まえるあたりいくら、という感じで
お金がもらえたり
もします。

長い目で見ると、
猟友会に入って、地元の猟師さんたちと
仲良くやっていくという選択肢もあり
ますね。

まとめ  免許取得~狩猟者登録までにかかる費用

猟友会に入らない場合・・・ 約36000円 (ハンター保険に入れてもらえる機会に恵まれた場合、可能)

猟友会に入る場合・・・約63000円~113000円 (免許取得費用に自治体の補助がない場合)
        ・・・約46000円~96000円 (免許取得費用に自治体の補助がある場合)

 

さて、これでいよいよ、わなを仕掛けることができるようになりました!

次は、わな猟で使う道具について、またその金額についても触れていきたいと思います。

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