おはようございます。
自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。
今朝も、罠の見回りにいってきましたが、
今日はかかっていませんでした。
正直なところ、少しほっとしました。
というのも・・・ 昨日、
今季初めて!鹿が罠にかかった!
からです。 わなを仕掛けてから2日後のことでした。
そこそこ角が長かったので、2~3歳くらいのオス鹿と思われます。
まだ見回りの途中でしたが、結構暴れていたので、
先に仕留めて解体することにしました。
鹿の止め刺し時に必要な道具
- 放血用ナイフ
- こん棒(状況によっては電気ヤリ)
- 鼻くくり(保定道具)
- 運搬用のソリ
方法は、
- 鼻くくり(保定道具)を使って、動きを封じる
- こん棒で気絶させる
- 放血用ナイフで止め刺し、放血
- 罠を外し、ソリに乗せて車まで運搬
という流れです。
鹿の場合は、電気ヤリ(電気ショック)は使っていません。
狩猟用止め刺しの道具である、電気槍の自作方法について解説しました。 続きを見る
狩猟用「電気止め刺し」「電気ショック」「電気槍」の作り方の解説その1 ~材料編~
- かさばる
- バッテリー、インバーターとの接続が多少手間
- 雨の時は使えない
です。 一番は、なるべく身軽でいたいということかもしれません。
保定道具さえあれば、動きを封じられるので、
こん棒で脳天を撃ち、気絶させることもそう難しくはありません。
イノシシの場合は、電気ヤリを使います。
その理由は、
- こん棒は効かない・・・
- トビ(長い棒の先に金属がついている道具)を持っていない
です。
解体をどうするか?
僕の中では選択肢がいくつかあります。
- 自宅の庭で、吊るして解体する
- 軽トラの荷台で解体する
- 近くの川で解体する
- 知人に助けを呼ぶ
今回は、1を選びました。
解体にあたっては、以下の書籍が素晴らしく参考になります。
ジビエハンターガイドブック 著者:垣内忠正/林利栄子
僕は、狩猟を始めるまで、解体を見たことすらありませんでした。
でも、この本と付録の動画で勉強して、なんとか一人でやりきれました。
-
わな猟を始めるにあたって必要なお金の話 その3 解体~精肉編
こんばんは。小濱達郎です。重たい獲物を運搬したりするので、腰が若干疲れ気味です・・・ 達郎でも、元気です! の続きです。 わなの免許を取得し、狩猟者登録し、わな ...
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解体の手順は?
先ほど紹介した本の通り、
- 食道の結紮 ~ タンをとる
- 直腸の結紮 ~ 尻尾を切る
- 吊るして皮を剥ぐ
- 内臓を摘出
- 枝肉にわける
で、今回は行いました。
先輩の猟師さんに教わったやり方は、
- 川へ持っていき、
- 真っ先に内臓を摘出
- 川の水で、5時間~一晩、肉を冷やす
- 川から引き揚げ、吊るして皮を剥ぐ
- 枝肉にわける
です。 どちらで行うかは、悩ましいところですが、
すぐに枝肉にわける時間のある時は、
川へは持っていかず、自宅庭で解体しています。
肉をすぐに冷やさなくても大丈夫なのか?
一般的に猟師さんの間では、
すぐに川の水で肉を冷やした方が良いと 言われています。
確かに、止め刺しした後、 内臓を摘出せずに、
何時間も放置するのは よくないでしょう。
内臓はとても熱を持っているので、
肉が傷んでしまうと思われます。
ですが、止め刺し後、1~2時間以内くらいに 内臓を摘出し、
すぐに枝肉にわけるのであれば、
大丈夫なんじゃないかというのが、 僕の実感です。
実際、とても美味しく食べることが出来ています。
解体~枝肉へわけるまでにかかる時間は?
今回は、
- 朝の8時過ぎ 発見~止め刺し
- 8時半頃 自宅前にて解体開始
- 10時頃 皮を剥ぐ~内臓を摘出完了
- 10時半 枝肉に分け終わる 。
少し時間かかり過ぎですね・・・
今季初ということで、段取りが悪く、 手間取ってしまいました
枝肉をペットシーツでくるんで冷蔵庫で寝かします
冷蔵庫がパンパンになります・・・
肉から多少、血が出るので、
それをペットシーツに 吸わせるとよいそうです。
毎日、少しお肉の位置を動かします。
その後、順次、精肉作業に移ります。
3日後以内には精肉した方がよいと思われます。
もも肉などは骨を抜く。 ロースは膜などを取り除く。
適当な塊に分けて、真空パックすることになります。
結構時間かかります・・・
-
猪肉、後ろ足の骨抜き~精肉の方法
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今日のひとこと
罠猟は、毎日の見回りに時間がかかります。
ですが、 ちゃんと近くまで行って罠の様子を確認して、
足跡などから微調整をすることなどの、
地味な作業の積み重ねが、結果に繋がります。
そして、 解体作業は、段取りが重要です。
使用する道具の管理、場所の整頓など、
事前に行っておくと、精神的にも余裕が生まれます。
焦らず、的確に行えるように。 経験を重ねていくことで、
見えてくることも多いと思います。
あとは、ケガしないように、氣を抜かないことですね!
とびっきり美味しい天然の肉が食べ放題です。
以上、
今季初めて!鹿が罠にかかった!~わな猟の実際~
でした。 最後まで読んでくださってありがとうございました。