コラム

野菜の本格自給を目指して、毎日、畑仕事をしてみた感想

こんばんは。
小濱達郎(こはまたつろう) です。

今日も、夏のような暑さです。

 

自給自足、循環型の暮らしを実践しようと

京都府の南丹市に移住して、丸3年が経ちました。

4年目の今年は、野菜も本格的に自給しようと、

挑戦中です。

 

実際に、やってみてわかったことがあります。

 

畑仕事は、楽しいということです。(笑)

広い空の下で、風を感じ、鳥の声、虫の声を聞きながらの、
土いじりは、気持ちがよくて、時が経つのを忘れてしまうくらいです。

あまり計画を立てずに、畑仕事をしていると、
それだけで一日が終わってしまいます。(笑)

 

やること、めっちゃ多いんです。

 

少量、多品目栽培を、年間を通じて実現するには、綿密な計画が絶対的に必要です。

 

種を蒔く時期を少しずつ、ずらしていくことで、

収穫時期をある程度ずらすことができると思います。

 

さらには、

こっちの野菜が収穫できるまでの間に、

別の野菜が収穫できるように、

複数の野菜、品種を植え付けておく必要があります。

 

連作を避けようとか、

相性の良い野菜を近くに植えようとか、

資材はどうしようとか、

選択肢が山のようにあります。

 

当然、虫に食べつくされないようにとか、

寒さにやられないようにとか、

日照りが続くときには水やりを忘れないようにしたりとか、

間引き、剪定、誘引などの作業もあったり、

それぞれの野菜のお世話もしなくてはなりません。

 

一つの野菜を、ドーンとたくさん育てる場合は、

機械化を進め、能率的に作業することも可能でしょう。

また、気候とのタイミングが合えば、

ほとんど手間なしで育つこともあるでしょう。

 

しかし、タイミングを逃してしまうこともあるし、

そうでなくても、

数十種類の野菜のお世話を同時進行で行うのは、

それなりに神経を使います。

 

というか、できる限り

すべての野菜の栽培状況を把握しておく必要があり、

頭がいっぱいになりかねません。

 

はっきり言って、面倒くさいかも(笑)

 

でも、

 

そこが醍醐味でもあります。

 

うまいこと、作物が収穫できる時は、

やっぱりうれしいなぁ!

美味しくて安心して食べられる野菜が

たらふく食べられらるって幸せです。

 

一か月半前に種を蒔いた
ほうれん草としろな

御飯の食材をちょっくら畑へ採りにいく感じ

 

専業農家として、稼いでいる方の中には、

少量多品目栽培で、経営が安定している方も

おられます。

本当に、すごいと思います。

 

野菜を育てること、だけでも

難しいのに、

さらには、売るとなると、

調整し、袋詰めもしなければならない。

また、もっとも大切な

それらをきちんと販売してお金に換える

というところ。

顧客開拓、顧客管理。自らの足で行商。

 

身体が一つでは、足りないように思えてしまいます。

 

僕は、現状、あくまで自給自足が基本で、

プラスアルファを、お金に換えようというスタンスです。

 

この立ち位置は、お気楽です。

 

逃げ場を作っている!甘い!

とも言われたことがあります。

 

きっちりしなきゃいけない、という思いは

僕の中に根強くあって、時に苦しみます。

 

お気楽に生きることが悪いことではないと

少し思えるようになってきました。

 

年間を通じて収穫を得るためには、農業用のビニールハウスが欲しいところです。(寒い地域は特に)

冬の時期、年によってはマイナス10度くらいまで冷え込むこともあり、

露地に植えていたダイコンとか、白菜とかが凍り付いてしまって、

ダメになってしまった経験があります。

 

ビニールなどの被覆資材を使ってトンネルを作って

保温することも可能ですが、いちいち開けたり閉めたりするのも

面倒です・・・

 

結局、僕は面倒くさがりなのか。(汗)

 

小規模でも、ビニールハウスがあると、
育苗にしても、随分と楽になるだろうと
思います。

いつかは、経ててやろうとたくらんでいます。

 

野菜の本格的自給を目指すのは、なかなかに大変だということです。

 

自給自足って、昔はそれが当たり前だったんだし、

やればできるはず、と僕自身思っていました。

 

実際のところ、時期を限れば
完全に畑の作物だけで、食材が足りること
ありました。

しかし、年間を通じての、
野菜の自給は、簡単ではありません。

4月の時期は、
秋に蒔いた冬野菜は、とうだちして、花が咲いてしまうし、
保存していたイモ類も、芽をだしてしまうし、
畑の作物で食べられるものが、あまりありません。

野に生えたセリや、ミツバ、ヤブカンゾウ、
タンポポなど野草、タラの芽、ワラビ、コゴミ、タケノコなどの山菜も
ありますが、

採ってもよい場所を知っていること、
群生している場所を知っていること、
しっかりと見分けられる知識と経験があること、
調理方法のレパートリーの広さ。

は、必要条件です。

 

めっちゃ立派なセリが
敷地の一角に生えていたり

 

スーパーの野菜コーナーへ買い物にいけば、

値段の差こそあれ、一年中、同じような野菜を買うことができますよね。

 

あれは、日本全国(たまに海外)の産地から

野菜を集めているから実現できていることであり、

また、農業用のビニールハウスがあって、

時に加温したりもするからこと、

実現できていることです。

もちろん、農家さんのテクニックもあってのことです。

 

自分の住んでいる地域の食材を食べたい。

 

ごく自然の考え方ではありますが、

現代の社会で育ち、

世界各国の料理を季節関係なく食べ、

毎日、肉や魚をメインディッシュに、ほかにも何品目かのおかずを

食べることに慣れてしまった僕は、

それらの食材を自給できないかと考えてしまう。

 

ここが、そもそもの原因である。

 

足るを知るという心が

僕は全然わかっっちゃいない。

 

昔は、自給自足が当たり前だった。

毎日、同じようなものを食べ、

質素な食生活が当たり前。

 

スナック菓子、クッキー、チョコレートなどの

お菓子なんてあるわけないし、

おやつといえば、

そこら辺の果樹であったり、

おにぎり、お芋、とうもろこしなどの野菜。

 

漬物、乾物などの、保存食を活用して、
作物の取れない時期も飢えない工夫をしていた。

とはいえ、貧しい食生活だったのかなとも思う。

 

自然食を自給して豊かな食生活を送りたい

これに尽きます。

もちろんスーパーでお菓子を買うこともあるけど、

完全に自給した食材で、一食を賄うこともできる。

 

今年は、できる限り野菜の自給率を上げていくことを

目指して、畑で楽しんでいます。

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