こんにちは。
自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。
今年の稲刈り(うるち米)が無事に終わりました。
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【稲刈りイベント大成功!】目指せ!無農薬無除草のお米作り~その12~
2021年の稲刈りイベント、大成功でした☆
普段食べているお米がどうやって栽培、収穫されているのかを
体験することはとっても大切なことだと思います。続きを見る
我が家では、
稲木にお米を掛けて、天日干しをしています。
【天日干しのお米って、何日間干したらよい?】
ということを考えてみたいと思います。
我が家は、お米作り3年目。
コシヒカリともち米を植えているので、
天日干しに関しては、それぞれ3回ずつ、計6回、経験していることになります。
まだまだ経験は浅いものの、何となく見えてくるものがありました。
干す期間は、場所、天候、いつ刈り取るかによって大きく異なります!
田んぼのある場所による変動
うちは、京都の中部、南丹市というところで、
標高350メートルほどの中山間地です。
少しひらけた盆地なので、日当たりは良いです。
うちの田んぼは、
朝6時30分頃~夕方5時30分頃まで日が当たります。(9月上旬)
日当たりは、重要な要素だと思われます。
もちろん、天気は超重要です!
雨ばかり続くと、乾くどころかどんどん湿っていってしまいますね・・・
しかしながら、
晴天がずっと続くと、乾きすぎるという問題もあります!
ここは、非常に悩ましい問題だと思います。
何月に刈り取るかで大きく変わってきます!
うちは、コシヒカリを育てているのですが、
5月下旬に植えて、刈り取りは9月中旬です。
9月中旬は、まだ残暑が厳しいような、強烈な日差しの日もありますね。
もち米は、9月末~10月頭頃に刈り取りです。
お彼岸もすぎ、日が短くなり、日差しも柔らかくなってきますね。
9月の中旬と、10月では、乾燥の速度が全然違います!
これは、実体験で感じたものです。
9月中旬だと、晴天が3~4日を含めて1週間~10日程度。
10月では、晴天が一週間くらいを含めて、2週間程度。
刈り取り時期が遅くなればなるほど、乾燥には時間がかかってきます。
どうやって乾燥具合を見極めるのか?
かつて、機械(水分計)がない時代は、
お米の粒をかじってみて、「カリッ」と砕ける
その感覚で判断していたと思います。
いまは、水分計というものがあるので、
それで水分を計測して、
水分が14.5~15%くらいを目指しています。
すぐに食べる場合は、16%くらいが美味しいという説もありますが、
一年間の保存を目指す場合は、やはり水分15%以下が無難なようです。
あまりにも水分が高い(20%前後)と籾摺りがうまくいかないということもあるようです。
天日干しのお米の脱穀のタイミングについて
稲木に掛けてお米を天日干ししているとき、
お米の水分量は、常に変化しています。
朝晩や雨の時は、湿気を吸うし、
晴天の時は、乾燥していきます。
そうやって、自然の中でゆっくりと、
刈り取った稲わらの最後のエネルギーをお米の粒に
蓄えていくようです。
稲わらについた状態でゆっくり乾燥させるということが重要なのだと思います。
実際、
10日間ほど天日干しをして、最終的に15%くらいに乾燥した
お米の粒は、大きくて全体的に揃っていたし、
選別した小米ですら、しっかりとした粒になっていました。
脱穀をするタイミングは、2~3日晴天が続いた後です。
結局、天日干しを何日行うかは、臨機応変にいくしかない☆
実は昨年は、9月中旬に稲刈りしたあと、超快晴が3日間続いたのですが、
すると、水分が13%程度まで乾燥していました(汗)
慌てて脱穀したのを覚えています。
でも、出来れば1週間くらいは天日干しをしたかったなぁ。
その方が、お米の粒が充実するような感じがします。
この辺りは、その年の天候次第ですので、毎年条件が変わるし、
難しいところですね。
適度に雨が降ったり晴れたりしつつも、脱穀前に晴天が続くのが
ベストだと感じました!
天日干しは、理にかなっています!
- 乾燥機が必要ない
- 当然、乾燥機の燃料である灯油も必要ない
- 稲わらにお米の粒がついたままで乾燥させることで
お米の粒が充実する - 天日干しをしている田んぼの景色を生み出すことができる
- 乾燥した稲わらが大量に手に入る
など、良い点がいっぱいあります!
ただし!大変なところとしては・・・
- 手刈りもしくは、バインダーで刈る必要があるため
刈り取りに多くの時間を費やすことに - 稲木が大量に必要となるため、その保管場所の確保や、
運搬、設置、撤収などの手間がかかる - 脱穀後の稲わらの処理(その場で燃やすなら楽)
- 天日干しをしている際の天候に大きく左右される
- 切り藁を田んぼ全体に散らすことは困難になる
当然、メリット、デメリットがありますが、
以前にも書いた通り、
田んぼでの手作業は、その行為を行っている時間そのものが素晴らしいもので、
(特に仲間と一緒だと)
単純に、手に入る作物の量や質、作業効率だけでは
比較してはいけないものなのかなと思います。
お米の天日干し、おすすめです!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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