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お米作りの機械化について思う

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お米作りの機械化について思う

こんばんは。

自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。

 

明日は、稲刈り体験イベントです!

雨が降らないことを祈ります。

大人10人ほど集まる予定です。
ワイワイと楽しい時間になりますように☆

さて、

人力での稲刈りは、今や非常に珍しいものになってしまいました。

というのも、機械化された稲刈りがほとんどだからです。

 

機械化の進んだ農業の醍醐味は何だろう?

先日、住んでいる集落の生産組合の

稲刈り~乾燥~籾摺りのお手伝いに参加しまして、

機械化された稲作の一端を垣間見ることができました。

 

稲刈り~乾燥~籾摺りの作業を通じて、僕が感じたこと。

  • 作業効率の大幅アップ
    • 労働時間を短縮することができる
    • 少人数で作業をこなせる
  • 少々の悪天候でも、何とかなる!
    • 乾燥機で強制的にお米を乾燥させるので、
      少し濡れていても、それなりにちゃんと仕上がる

というような良い面と、

一方で

  • 作業中、機械音が結構うるさい
    (常に機械の傍で作業することが多いため)
  • 排気ガスの空気が臭い
    (風通しの悪い場所にいると)
  • 孤独を感じる(機械のそばでの一人作業)
  • 作業自体の楽しさはあまり感じない。
    (機械的な作業です)
  • 機械の導入・維持費が高くつく
  • 化石燃料を使う

などの、マイナス面も感じました。

 

単純に、農産物を効率よく
たくさん得るという観点では、
機械化は欠かせないものです。

農産物を育て、それを販売し、
営利を追求する農業という仕事を
するにあたっては、
栽培する作物にもよりますが、
現代においては、機械化は必須といっても
過言ではないでしょう。

 

しかし、機械化の長所が活かされるのは、

大規模に栽培する場合がほとんどです。

 

トラクター、耕運機などの機械は、

色々な作業に頻繁に使うことがあるので、

規模や営利目的などに関わらず、使う人も多いと思いますが、

お米栽培だと、田植え機、稲刈り機、乾燥機などは、

それぞれ一年のうちにある特定の時期にしか使いません。

少ない面積を栽培管理するためだけに、

すべて新規に購入すると確実に赤字になります。

 

もちろん、中古で購入したり、
古い機械を譲り受けたりと、
運が良かったり、工夫すれば、
機械の初期投資を抑えることも
可能だとは思います。

むしろ、
お米農家への新規就農で、
全ての機械を一から揃えるのは、
2000万円くらいはかかると思われるので、
資産に余裕がある人でないと、
かなり冒険することになるでしょう。

 

自給自足生活に、農業機械は必要か?

お米作りに関しては、トラクターは必須だと思いました。

もちろん、手で押す耕運機でもできなくはないと思います。

機械がない時代は、お米農家はみんな牛を飼っていて

牛に田んぼを耕したり、代掻きをしてもらっていたようです。

人力で、鍬一本で田んぼを耕すのは、相当厳しいです!

田んぼをトラクターで耕しているところ

 

田植えや、除草作業、稲刈り、天日干しは、

人力でも可能かもしれません。

 

僕は、田植えは、田植え機を借りて使っていますが、

除草や稲刈り~乾燥は、人力でやっています。

手で稲刈り

 

去年は、脱穀調整も人力でやりました。

長男が足踏み脱穀をしているところ

唐箕を使って、お米を選り分けていきます

 

しかしながら、籾摺りは、
道具がもう残っていないこともあって、
籾摺り機を使いました。

籾摺り機と選別機

 

自給自足生活にも、機械は必要だと思いました。

自給自足生活の規模だと、

それほどの大面積は必要ではありません。

一家が一年食べる分のお米+αが出来たら

万々歳です。

 

ですので、人力でも何とかなる工程もあります。

しかしながら、機械化が必要だと感じたのは、

トラクターでの耕起や代掻き作業と、

脱穀~籾摺り 作業です。

 

稲刈り~乾燥の作業は、

大勢でやれば結構楽しさもあるし、

また天日干しは機械乾燥では得られない価値が

生まれるとも思います。

 

田植えは、今のところ機械でやっていますが、

イベントにしてみんなで手で植えるということも、

将来的には考えています。

 

機械を使わない農作業は、とても氣持ちがよいものです。

風の音や鳥のさえずりしか聞こえない、
静かな中、大地の上で、作物の命に触れる。

身体を動かすことにより、ほどよい疲れがあり、
手間暇をかけた分だけ、確実に成果が見て取れる。

やり終わった後には、何とも言えない達成感が
得られます。

 

このように一人でも、氣持ちよさはありますが、
氣のおけない仲間たちと共に行う農作業は
また喜びもひとしおです。

 

かつて、機械のない時代は、
大勢で農作業をするのが当たり前でした。

農村にも人が多く、
賑やかだったと思います。

 

この先、僕たちはどこへ向かっていくのだろうか

農業の機械化が進み、
大勢で作業をする大変さから
解放されたものの、
果たして、昔からの農民の
幸福度はあがったのでしょうか。

今や、農村は極端に少子高齢化が進み、
お米や、山の木の値段もどんどん下がる一方で、
獣害による農作物の被害は増えている。

農地の担い手不足も深刻で、
農地が負の遺産のようになってきているのも現実。

 

これから先、僕たちはどこへ向かっていくのでしょうか。

 

ただ、周りに流され、時代に流されているだけでは、

生き残っていくことが難しくなってきているとも言えると思います。

 

でも逆に、

自分の信念を強く持って、

やり通していく勇氣があれば、

生き残っていくことも出来るのではないかと

思います。

 

自給自足生活のノウハウは、

世の中がどう転んでも

最低限、生きていくための

重要なものだと確信しています。

 

これからも、僕自身が、自給自足生活を通じて

体験した様々なことをブログを通して発信して

いきたいと思います。

 

以上、

お米作りの機械化について思う

でした。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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