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自家発電による電力自給を始めて1年が経ちました。
そんな自身の経験を踏まえて・・・
オフグリッドに手を出してはいけない理由
解説します。
結論から言うと、
- 停電のリスク
- 初期の設備投資を回収できない
- 手間暇がかかる
- 自家発電の電気だからといって電気の質が良くなるわけではない(むしろその逆)
- 自家発電に関する設備(機械)は結局買うしかない
ということが挙げられます。
オフグリッドとは何か?
まず、再確認です。
オフグリッドという言葉は、電力自給の界隈では、
なじみのある言葉ですが、一般的ではないと思います。
グリッドが、送電網のことを意味していて、
その送電網、つまり電力会社から自宅に引き込んでいる
電線を切るということです。電力会社との電気の契約を解除するということです。
何故、オフグリッドを目指すのか?
そもそも、オフグリッドという言葉が流行りだしたのは、
東日本大震災の原発事故以降のことです。
「原発は許せない」という怒りが、
電力会社へ向き、
「原発を推進している会社の電気なんて買いたくない」
という不買運動のようなものへ発展しました。
電気を買わないということは、
食料品店で、特定のメーカーのものは買わない
というような不買運動とは、ちょっと違っていて、
現代の生活では、電気なしで暮らしていくことは
かなり厳しいので、
自家発電をすることで、電力会社から電気を買うことなく、
暮らしていきたいという強い意志が具現化したものです。
どうやってオフグリッドするのか?
電気を使う暮らしは続けたいので、
発電しなければなりません。
発電するには、ソーラーパネルを設置することになります。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2024/04/倉庫パネル-768x1024.jpg)
倉庫の屋根に設置したソーラーパネル
というか、風力とか、水力とかを個人レベル(小規模)で
実現しても、発電できる電力が小さすぎて、メインの発電方式には
なり得ないでしょう。
ソーラーパネルを設置しただけではダメで、
当然、配線もしなくてはいけないし、
ソーラーパネルからの電気を、家庭内で使えるような状態に
してくれる機械が必要です。
うちでは、ハイブリッドインバーターを使っています。
そして、
ソーラーパネルでの発電は、晴れている昼間しか行われないので、
雨の日、夜などに電気を使おうと思ったら、
電気を溜めて置く必要があります。
つまり、バッテリー(蓄電池)が必要です。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2024/04/ラックタイプ-768x1024.jpeg)
ラックタイプのバッテリー
基本的には、この3つの設備があれば、
自家発電した電気を安定して家庭内で使うことができます。
しかし!!!
そんなに甘くないのです。
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【電力の自給自足】ソーラーパネルは何枚必要??
自家発電をする場合、一体、何枚くらいソーラーパネルを設置するのが適切なのか?
そんなことを考えていたら、一周まわって、とんでもない結論に至りました(笑)続きを見る
オフグリッドする上で想定しておくべき状況というものがあります
まず、停電してもいいですか?
ということです。
これに、「はい」と答えられる方の場合、
オフグリッドを目指してもいいと思います。
ですが、多くの方にとって、停電は困るでしょう。
例えば・・・
- 雨の日が一週間くらい続いた場合
そんな場合でも、停電しない設備を揃えようと思ったら、
かなりたくさんのバッテリーが必要です。
バッテリーは、高いですし、重いですし、
発火する危険性だってあります。
そして、もう一つ悩ましい問題も起こるのです。
「なんとしてもオフグリッドだ!!」
と息巻いて、
奮発してたくさんのバッテリーを導入したとしましょう。
(仮に、約一週間分で30kwhのバッテリーを導入したとしましょう。
そのくらいバッテリーがあるのであれば、ソーラーパネルは最低でも5kwは
欲しい所なので、5kwと仮定しましょう。)
雨が一週間続いても、停電にならないくらいの容量のバッテリーを
導入したとして、
逆に、一週間くらい晴れの日が続いた場合を考えてみましょう。
仮に、約一週間分で30kwhのバッテリーを導入したとして、
一晩で使った電気は、約3kwhとします。
すると、残り27kwhとなり、バッテリー残量90%になります。
翌朝から晴れの場合、発電した電気でバッテリーを充電することになるのですが、
3kwhを充電するには、5kwのソーラーパネルがあれば、1時間で
充電出来てしまいます。
そうすると、朝の10時前にはすでにバッテリーがフル充電
というような状況になります。
電気がいっぱいになって、安心♪
というのは、確かなのですが、
充電完了したあとは、
発電した電気の行き場がなくなるため、
本来であれば、発電できるはずの
電気を捨てざるを得ないことになります。
ここが、一番のジレンマというか、
オフグリッドを実現するにあたっての要点になります。
売電はできません・・・
オフグリッドなんですからね・・・(笑)
誰にどうやって売るんだ?という話になります。
ちなみに、我が家はオフグリッドはしていませんが、
売電はできません。
というのも、売電するには、
それ相応の仕様がある設備を設計し、導入する必要があり、
我が家のように中古のソーラーパネルをDIYで設置して・・・
というような感じでは、売電の契約をするのは、
かなり難しいでしょう。
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電気の自給を開始! その6 〜波板屋根にソーラーパネルを設置した方法〜
DIYでソーラーパネルを屋根に設置するにはどうしたらよいでしょう。
波板屋根の上にソーラーパネルを設置しましたが、
その際の固定方法について解説しました。続きを見る
また、使用しているハイブリッドインバーターというものは
とても便利な機械なのですが、
売電するための認証が取れていないものですので、
売電するには、認証の獲れているパワーコンディショナーなどが
必要になります。
ハイブリッドインバーターで認証が取れているものは
聞いたことがありません。
完全にオフグリッドするには、電気を捨てる覚悟が必要です
オフグリッドしていない我が家ですら、
朝から快晴の日の午後は、電気を捨ててしまっています。
ソーラーパネルを減らせば、電気を捨てることは
なくなるのかもしれませんが、
その分、曇りの日などに発電する量が減るので、
もしもの時のことを考えると、安易にパネルの枚数は
減らせません。
発電機を持っておくという案もある
バッテリーの電気が足りなくなった時のために、
発電機を用意しておけば・・・
というアイデアもあります。
電気が足りなくなりそうなときは、
発電機を動かして、その電気でバッテリーを
充電して・・・ ということになるかと思います。
費用の面では、オフグリッドは完全にマイナスです・・・
普通に電力会社から電気を買っている方が結局安いです。
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これから電力自給を始めようと考えている方へ〜オススメの設備と懸念事項〜
これから、電気の自給をしてみたいと思っている方へ。
どうせやるなら、ある程度の規模のものを考えた方が、
面白みを感じられるのではないかと思います。
電力自給に取りんでいる経験をもとに解説します。続きを見る
そして、リスクも少ない。
なんやかんやいって、発電設備って
危ないですからね。
もしも、大地震とかで、屋根が壊れたり、
配線が切れたりしたら、感電や火事の恐れも出てきます。
忘れてはならないのが、
機械はいつか壊れるということです。
そして、ハイブリッドインバーターなどの制御装置は、
自力で修理などできるわけもなく、新しいものを
再度購入せざるを得ないことになるでしょう。
バッテリーもそうです。
何度も繰り返し充放電をしていると、
だんたん劣化していき、
すぐに電池がなくなるようになってしまいます。
(スマホがいい例ですね)
オフグリッドには手を出すな!
特に、
電気的な知識もほとんどないような人は、
絶対にやらない方がいいです。
あっ!
それって、私自身のことやん!(爆笑)
チャンチャン♪
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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