こんばんは。自給自足こはまファミリーのこはまたつろうです。
ブログランキングに参加しています。
皆様の応援クリックがブログを書く大きな原動力となります。
どうぞよろしくお願いします。
2021年 BSのTBS
-
全国放送のTV番組でうちの暮らしが放映されました!
うちの自給自足の暮らしが、ついに全国放送のTV番組で
放映されました! これからも応援よろしくお願いします。続きを見る
2022年 BSテレ東 にて
-
全国放送のテレビ番組が無事に放映されました☆~自給自足ファミリー2022春~
「自給自足ファミリー2022春」というテレビ番組に僕たち家族が紹介されました。
Tverというアプリ(サイト)で放映後一週間以内は見ることが出来るようです!
見逃した方は、是非ともご覧になってくださいね♪続きを見る
我が家の暮らしが紹介されました!
私たちは田舎へ移住して6年目。
食の自給自足に関しては、かなり達成できつつあります。
目指せ自給率100%!自給自足の始め方 ということで、
自分たちが自給自足の暮らしに挑戦する中での氣づき、
体験から導き出されたことなどを中心にお伝えしていこうと思います。
前回に引き続き、
-
目指せ!自給率100%! 自給自足の始め方#5 ~お米の自給 その1~
移住5年で、食の自給率ほぼ100%を達成した
こはまファミリーがお届けする、「自給自足の始め方」。
お米の自給について、実体験を元に解説します!続きを見る
-
目指せ!自給率100%! 自給自足の始め方#6 ~お米の自給 その2~
移住5年で、食の自給率ほぼ100%を達成した
こはまファミリーがお届けする、「自給自足の始め方」。
お米の自給について、実体験を元に解説します!後編です。続きを見る
お米の自給についての続きですが、
今回は、お米作りにかかるお金についてのお話しです
僕の近所の方と話をしていると、
「米は作るよりも買った方が安い」
とか、
「米を作ると赤字になる」
というような話をよく聞きます。
実際のところ、どうなんでしょうか。
結論から言うと、
普通にやっていたら赤字になります。
まあ、自給自足ってことなので、
そこまで採算にこだわる必要もないですし、
無農薬栽培で、自分自身が汗水流して得られた農産物は
プライスレス!の価値があるとも言えますが、
一応どんなものかを記しておこうと思います。
何故、普通に米作りをすると赤字になるのか?
原因はいろいろありますが、
主に挙げると、
- お米の買取価格(農協への)が安いこと
- 農機具などへの経費が高いこと
- 草刈りや溝上げ、獣害対策、水管理などの手間暇(領収書に残らない経費)がかかること
- 田んぼの賃料(水利費、土地改良区への賦課金など)
- 資材費
まず、1番目の、お米の買取価格についてです。
一昔前は、お米30キロ当たりの農協の買取価格が
1万円ほどだったそうですが、
現在は、その約半分で5千円強へと下がっています。
(お米の品種や等級によって値段は前後します)
つまり、生産したお米のほとんどを農協に卸しているような場合、
同じように収穫できたとしても、売り上げが約半分になってしまいます。
具体的には、
仮に1反の面積の田んぼで、30キロのお米が15袋(450キロ)とれたとして、
かつては、1万円×15袋 で15万円 だったのが
5千円×15袋 で 7万5千円 になってしまうということです。
より大面積で営農している場合は、売り上げが半分になるという
インパクトは非常に大きいです。
農協に頼らずに、自分で売りさばけばいいじゃないかという声もありますが、
数袋くらいなら、知り合いなどに販売することもできるでしょうが、
50袋とか100袋とかの量になると、個人での販売は、結構な負担になってしまいます。
もし、1年間売れ残ってしまったら、お米を処分せざるを得なくなる可能性だってあるし、
兼業農家だったり、そこまで農業に力を注げないような場合は、そのようなリスクを
犯すのは怖いというのは、正直なところだと思います。
次に、2番目の農機具への経費です
現在の稲作は、ほぼ全ての工程において機械化が実現していて、
田植え機、コンバインなどの農機具があって、それを適切に運転することができれば、
手間暇がそんなにかかりません。(かつての手植え、手刈り、天日干しに比べると)
しかし、その一方で、機械にまつわるお金が必要になります。
お米作りに必要な農機具
- トラクターと普通のロータリー
- (トラクターの畔塗機アタッチメント)
- (トラクターのドライブハロー(代掻き用のアタッチメント))
- 田植え機
- (溝切機)
- コンバイン
- 籾コンテナ(籾の運搬用)
- 穀物乾燥機
- 籾摺り機
- 選別&計量機
- これらの農機具を設置・収納しておける倉庫
この辺りは、たとえ小規模な米農家であっても、ごく一般的に持っています。
これらすべての農機具を、新品で揃えようと思ったら、
1000万円以上は、軽くかかるでしょうし、
倉庫の建築からとなると、規模にもよりますがその倍の費用がかかってもおかしくありません。
とはいえ、一度に新品で揃える必要もありませんし、
ご高齢になって、米作りをやめるという方から、機械一式を譲ってもらえる
というような幸運も考えられます。
また、現実的には年式の古くなったような農機具を中古で手に入れると
大幅に初期投資は少なくて済みます。
ただし、中古の農機具は故障がつきものですので、ある程度自分で
修理したり整備したりが出来ないと、維持費がバカになりません。
もしくは、近くでそれらの農機具類を共同で管理しているような組織があれば、
そこで借りることも出来ます。
ただし、当然、機械の借り賃(作業賃含む)はかかります。
地域性があると思いますが、
1反あたり6万円程度の機械代(作業賃含む)が必要になるでしょう。
(トラクター作業、田植え、稲刈り、乾燥など)
そして、3番目の領収書には残らない経費について
この部分は、地味な作業ですし、
特別にお金がかかるというわけでもないのですが、
(獣害対策は別です・・・)
お米作りを続けるにあたって、非常に重要な項目です。
まず、
畔や田んぼ周辺の土手の草刈り!
田んぼで水を張って、お米を植える場所の周りには、畔があって、
そこは、草がどんどん生えてきます。
また、田んぼの周りの土手の草刈りもしなければなりません。
田んぼによっては、水田の面積ど同じくらいの面積はあろうかという広い土手の
草刈りをしなければならないような場合もあります。
1年に3~6回は草刈りをする必要があります。
1反の田んぼ周りの草刈りでも、半日くらいかかります。
ジョレンや鍬を使っての溝上げ作業
これは、地域によっては必要ありませんが、
うちの地域は、粘土質で強湿田なので、
田んぼの畔の内側にさらに溝を掘って、排水口につなげて、
田んぼが乾きやすいようにしています。
乗用の溝きり機なる農機具で、田んぼの中干し時に、
田んぼ内に溝きりが出来れば、畔の内側の溝は作らなくても
なんとかなるようですが・・・
この溝上げ作業を、年に2~3回は行う必要があります・・・
これが、身体に堪えます。非常に疲れる作業です。
1反あたり、2~3時間はかかるのではないでしょうか。
獣害対策も重要な仕事です
山間部など、獣害の多い場所では、
鹿や猪に田んぼを荒らされてしまうので、
その対策をしなければなりません。
具体的には、
- 2メートルほどの高さのある獣害対策用の網で田んぼを囲う
- ワイヤーメッシュのような金属の網で田んぼを囲う
- 電柵をする
などの対策を駆使することになります。
これに関しては、結構お金もかかりますし、
設置作業も労力がかかります。
おススメとしては、
田植え後は、背の高い網で鹿よけ。
稲穂が出る頃からは、電柵によるイノシシよけ。
が良いと思いますが、
いずれにしても、草刈りがより大変になります・・・
最後は、水管理です。
お米を育てるには、水が必要です!
田んぼであるからには、水路から水を引けるようにはなっているはずですが、
地域によっては、なかなか水が来ないような田んぼや、
水が溜まりにくい田んぼ、など悪条件も考えられます。
また、適切な時期に水位をあげたり、下げたり、水を抜いたり、入れたり、
ということをサボってしまうと、お米がダメになってしまうことも
あり得ます。
時間としてはそんなにかかるものではないのですが、
こまめに田んぼを見に行くなどの気配りが大切になります。
4番目の田んぼの賃料(水利費、土地改良区への賦課金など)
これも地域性があると思いますが、
毎年必要となる、水利費や土地改良区への賦課金は、
1反あたり3千円くらいかかるのではないでしょうか。
それと別に、田んぼを借りる小作料がかかるかもしれません。
5番目の資材費について
これは、肥料代であったり、
農薬を使う場合ですと、農薬、除草剤代。
稲の苗を購入する場合は、苗の代金。
などです。
結論です
ここまで、色々と書いてきましたが、
なんだか暗くて重たい氣持ちになりました・・・(ガーン)
お米は、買った方が安いし、楽です!(笑)
ただ、お米作りは、そういった収支だけの問題ではないことも事実です。
-
無農薬のお米作りの収支は実際どうなのか?~手除草手刈り天日干しの場合~
無農薬のお米の自給が出来たらいいなと考えているかたへ。
お米作り2年目の僕の記録をもとに、お米作りの収支を計算してみました。
時給は一体いくらなのか?続きを見る
田んぼを維持管理できなくなる人がこれからどんどん増えてきます。
また、自分達がたべているお米を自分達の手で育て、収穫するということは、
貴重な経験になります。
栽培方法や、販売を工夫したり、農業体験イベントを企画したり、
または、機械を一式そろえて大規模経営に踏み出したり、
やり方次第では、しっかり収益を生み出せるようです。
このような現実的なことも知ったうえで、
興味があるなら、とりあえずやってみるべしですね。
自分でやってみることで見えてくることもあるでしょうし、
自分なりの意義を見出して、お米作りを続けられるといいなと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
↓にほんブログ村に参加しています。バナーをクリックしてくださると、励みになります☆
よろしくお願いします。