こんにちは。
小濱達郎(こはまたつろう)です。
田舎へ移住して4年目。
今年から本格的に野菜の自給自足に
取り組んでいます。
京都府南丹市八木町神吉というところは、
標高350メートルほどあり、
朝晩はまだひんやりしています。
山の麓にくらべると、
作物の生育速度はやはり遅いようです。
寒暖差があるから、ここでとれる作物は
美味しいよって、
地元の人は、言っています。
うちは、農業用のビニールハウスは持っていないので、
露地栽培です。農地の面積は約1反ですが、
畔があったり、小屋があったりするので、
実質耕作面積は、その8割くらいかなと思われます。
農業資材には、ビニールトンネルや、
不織布、防虫ネットなどを
使っています。
ビニールマルチに対する抵抗は、
なかなか抜けなくて、まだ使ったことがありません。
基本的には刈った草を作物の周りに敷き詰める
草マルチをしています。
今回、紙マルチというのをもらったので、
一部使ってみています。
除草剤、殺虫剤、殺菌剤などの農薬は使っていません。
牛糞もみ殻堆肥を、3月に畑の一部にトラクタで漉き込みました。
米ぬか、おしっこ肥料を、薄めて撒くときもあります。
薪ストーブから出る木灰も畑に還元しています。
かきがら石灰もあるので、
Phを測って、酸性に傾いているところには撒くことがあります。
ようりん、硫安といった、単肥の化学肥料も用意して
あるのですが、今のところ、使っていません。
野菜くずなども、作物の植わっていないところに
置いたりします。
畑をスタートしたきっかけは、
川口由一さんの自然農ですが、
実際に、土に触れてみて、
作物を育ててみて、
うまく育つ場合と育たない場合があって、
その理由は単純ではありませんが、
とにかくいろいろと試行錯誤しているところです。
さて、
6月上旬の畑の現状です。
さといも、しょうが、空心菜は、
同じところに植え付けています。
しょうがは、まだ芽がでていません。
さといもは、半分くらいは自家の種イモを、
しょうがは、すべて自家の種ショウガを
使っています。
くうしんさいは、種を購入しています。
コンニャクイモも、ようやく芽を出してくれました。
こちらは、すべて自家の種イモです。
ズッキーニは、自家採取した種から育ちました。
毎朝の受粉と収穫が楽しみです。
梅雨の時期になると、病気になるのが心配ですが、
なんとか長く収穫できるといいなと思います。
きぬさや、スナップエンドウは、
昨年の秋の終わりに種を蒔いていなかったので、
今年の春に種をまきました。
秋に蒔いた時と比べて、生育は遅く、
収穫時期も遅いですが、できないことはない
ということがわかりました。
支柱が必要な野菜は、近くに植えるようにしています。
支柱を建てるのは、結構面倒くさいのです。
支柱の本数もたくさん必要です。
自家採取用に、人参を抜かずに何本か残しておいたものが
花を咲かせました。
花が咲くと、その花が好きな虫たちが集まってきます。
今年は、トマトの育苗は失敗したのですが、
畑では、こぼれ種から勝手に発芽して、
育ったトマトの苗がたくさんありました。
ラッキー。
ということで、間隔をあけて移植しました。
今年の春は、しろな、ビタミン菜という野菜の種を
蒔いたのでした。
アブラナ科の野菜は、モンシロチョウや、キスジノミハムシ、
ナガメなどの虫に食べられやすく、今まで
それなりのサイズにまで育ったことがあまりありませんでした。
今年こそはと思い、
種を蒔く際には、丁寧に除草し、土をほぐし、
結構きっちりと不織布や防虫ネットをかけました。
水やりも適宜行い、何とか20センチ~25センチくらいに
育ってくれました。
しかしながら、普通の防虫ネットなどでは、
キスジノミハムシの侵入を防ぐことは困難で、
穴だらけです・・・
防虫ネットでも、目の細かいものが
あって、そういうものであれば、
もしかしたら、防ぐことができるかもしれません。
でも、結構高いんだなあ・・・
秋に蒔くときには、試したいと思います。
さて、この先は、3段目の畑です。
次男が、トウモロコシを育てたいと熱望したので、
種を買って、蒔いてみましたが、
それなりに順調に育っています。
つづいては、長男が熱望したトマト。
お店屋さんで、トマトの苗を売っているのをみて、
これ買って育てたい!と言うので、
やってみようということに。
実は、4月の中旬に、
夏野菜の苗をいくつか買って、
植えていたのです。
ビニールキャップで保温していたのですが、
きつい霜が降りて、ほとんど枯れてしまいました。
標高の高いところならではの難しさです。
ですが、
そのまま何とか復活しないかなと
お世話をしていたら、
どんどん脇芽が出てきました。
主枝は、枯れてしまっているので、
どんなふうに整枝していけばいいのか、
やったことありませんが、
なんとか実が採れるようにとお世話しています。
こちらは、販売も視野に入れて、
栽培しているニンジンです。
種を蒔いてから、なかなか雨が降らなかったりして、
何とか発芽して少し大きくなるまでは、
水やりが欠かせませんでした。
その後は、雑草とりと、間引き。
これが、結構時間かかっています。
そのおかげもあってか、
8割くらいは順調そうです。
そして家庭菜園の定番、ジャガイモです。
いまのところ、病気にもならず元気そうです。
ジャガイモには、水やりをしたことがありません。
雑草を抜いて、土寄せはしています。
ホームセンターで4月過ぎに1キロ100円で
売り尽くしセールをしていて、それも
ついでに買って、植えましたが、十分育っています。
100円で一体どのくらいのジャガイモが採れるのでしょうか。
もうすぐのお楽しみです。
育苗に成功した、レタスとキャベツ。
レタスは育てやすいようで、
あまり虫にもやられませんし、
きれいに育ってくれています。
キャベツは、モンシロチョウの卵が
無数に産み付けられます。
何も保護資材を使っていないところもありますが、
こちらは、もらいもんのラブシートという分厚い不織布で
トンネル栽培です。
もうトンネルにあたるくらい大きくなってきたので、
外しました。
ここまで育ったら、モンシロチョウに多少食べられても
たぶん大丈夫。
次は、かぼちゃです。
こぼれ種からもよく発芽する
かぼちゃは、育てやすい野菜だと思いますが、
つるが広がって、畑を占領してしまうので、
その辺りをどうするかがポイントだと思います。
また、ウリハムシに徹底的に狙われるので、
小さいうちは、空の肥料袋などで行灯保温をすることに
しています。
バターナッツかぼちゃは、少し元気ない感じが
続いていて、少し心配ですが、ほかは、大丈夫そうです。
ニンニクは、ジャンボニンニクがまだ畑に残っています。
普通のニンニクに比べると、栽培は少し難しそうです。
15本ほど育てていますが、大きく育ったのは、一部でした。
こちらは、販売用に育てている菊芋。
菊芋は、生命力の強さが半端ないです。
豆粒みたいな芋のかけらからでも、
ぐんぐん芽が出てきます。
トラクターで全面耕起したもんだから、
掘り残しの菊芋が粉々になって、散らばってしまっていて、
それらのほとんどすべてから芽が出てきます。
いたるところが、菊芋だらけになりました。(汗)
だいぶん抜いたのですが、それでも、次から次へと
芽が出てきます。
菊芋は、イモの部分が、ものすごく広範囲に広がるので、
畑で栽培する際には、場所を決めて、植えることが
大切だと感じました。
サツマイモは、自家採取の種イモから
苗を採ろうと思っていたのですが、
4月上旬に植えた際、
ビニールトンネルはしていたものの、
土の温度が低すぎたようで、
10くらい植えて、9個が溶けてダメになってしまい、
1個だけが何とか芽を出してくれています。
ホームセンターで、苗を買って植え付けてもいます。
ナスビは、育苗していましたが、
なかなか大きく育たず、小さいままで、
畑に植え付けました。
すると、何とか大きく育ってきてくれています!
固定種のナスビなので、
種取りまでこぎつけるといいのですが。
あとは、パプリカ、ししとう、ニラ、
三つ葉、ネギあたりが少しあります。
この先、6月後半から7月にかけて
大豆とあずきの種まきと、インゲン、ズッキーニの夏蒔き、
セロリの定植、ブロッコリー、キャベツ、ニンジンの種まきが
待っています。
季節は待ってくれないので、
冬の時期以外は、常に畑でする仕事があります。
さて、では実際に
自給自足を実践するにあたって、
どのくらい時間がかかって、
どのくらいお金がかかって、
どのくらいの収穫があるのでしょうか?
その2へ続く。
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野菜の自給自足、取り組んでみて実際どうなのか?6月上旬までの野菜自給の現状 その2
こんにちは。 小濱達郎(こはまたつろう)です。 野菜の自給自足、取り組んでみて実際どうなのか? その1 の 続きです。 野菜の自給自足するのに、ど ...
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