こんばんは。
自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。
くくり罠の踏み板や跳ね上げ部分の自作は、
やっぱり難しい!
今日、見回りにいったら、
罠が空はじきしていました。
その罠の跳ね上げ部分を動かしてみると、
動きがスムーズじゃなくなっていました。
これじゃあ、空はじきするわけだ・・・
前回の、自作の続きです。
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くくり罠の作り方 踏み板編 その2 ~達人の罠を参考に~
くくり罠の自作を検討している方へ。
これまでに2期の猟期を経験する中で、
猪や鹿をとらえてきました。
達人の先輩猟師さんのくくり罠を参考に、
弁当箱型のくくり罠を自作しました。
その詳細を記事にまとめました。続きを見る
ワイヤーをはめる跳ね上げ部分
この部分が一番ややこしいです。
まず、ガイドの線を描いていきます
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_093829-scaled-e1603021641906-300x225.jpg)
包装紙をパイプに巻き付けて、それに沿ってまっすぐな線を描きます
幅は、今回15mmで作りました。
(20mmでも大丈夫かと思います)
真ん中にワイヤーガイドの溝を彫るのですが、
その溝の幅は、5㎜を目指しました。
ワイヤーガイドの溝を彫ります
パイプソーで切る前に、溝を彫りました。
溝を彫るのは、回転ヤスリ(ロータリーヤスリ)を
使いました。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201017_172759-scaled-e1603021956130-300x225.jpg)
ロータリーヤスリ
近くのホームセンターで購入したのですが、
目が割と細かくて、彫るのに時間がかかりました。
もう少し荒い目のものを探してみる予定です。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_115910-225x300.jpg)
回転ヤスリをインパクトドライバーにつけて、線に沿って彫っていきます
この作業が、時間かかります!
さらに、線に沿ってまっすぐ彫るのは至難の業!
もっとよい方法があるような氣がします・・・
とはいえ、現状わからないので、
回転ヤスリで地道に削っていきました。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_121212-225x300.jpg)
それなりに彫ることができました
ディスクグラインダーを使ってみました。
ディスク部分には、木材切削用のディスクを
使いました。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/12/mizohori01-e1606911283273-300x168.jpg)
万力で塩ビパイプの方を固定します。
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![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/12/mizohori02-e1606911483268-300x168.jpg)
綺麗に溝を彫ることはできました
ディスクグラインダーを使った方が、
正確でなおかつ短時間で溝を掘ることができます。
しかし!塩ビの粉塵が舞います
写真のように、手が真っ白になるくらいです。
木を削る際の粉塵なら、
まあ多少は許せるけど、
塩ビパイプの粉塵は、
ちょっと怖いです。
まさにマイクロプラスチックな感じがしますし。
もちろん、マスクはつけましたが、
それでも、完全にも防ぎきれないように感じたので、
息を止めて作業しました(笑)
でも、結局、粉塵が飛び散ることには
違いはなくて、掃き掃除くらいでは何とも
しがたいレベルなので、
どうしたものか・・・
次は、
パイプソーで切り落としていきます。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_132439-225x300.jpg)
幅が15ミリで真ん中に5ミリの溝を彫ったVU150の塩ビパイプ
何度も言いますが、VU150の塩ビパイプを
切るのは、大変です・・・
次は、
この切った輪を変形させていきます。
このままでは、輪の大きさが12センチを超えてしまうので、
輪の短径が12センチ以内に収まるように変形させます。
塩ビパイプをどうやって変形させるのか?
熱湯で煮ると、ぐにゃぐにゃに曲げられるようになります。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_132940-300x225.jpg)
要らないナベを使って、沸騰したお湯で少し煮ます
沸騰したお湯につけると、ほんの10秒くらいで、
ぐにゃぐにゃに曲がります。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_133249-225x300.jpg)
お弁当箱の形に成型します
熱湯の中に手を入れて曲げるので、
厚めのゴム手袋をはめて作業します。
(じゃないと大やけど・・・)
お湯から出すと、すぐに固まってしまうので、
大きさを確認しながら、お湯につけたり出したりしながら、
微調整します。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_133421-225x300.jpg)
12センチ以内に、それなりに成型できました
このお弁当型の輪を半分に切ります。
パイプソーで簡単に切ることができます。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_133809-168x300.jpg)
半分に切ったところ
次に、
切り口をヤスリで丸く削ります。
跳ね上げがスムーズにいくように、
割としっかりと削り、なめらかな曲線にしていきます。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_133939-168x300.jpg)
ヤスリにこすりつけるように削っていきます
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_134617-300x168.jpg)
こんな感じで曲線にしていきます
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次は、
穴をあけます。
この穴にM4のネジを入れるので、
穴のサイズは、4ミリより少し大きいくらいが
良いと思われます。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_134928-168x300.jpg)
跳ね上げ部分の端に穴をあけます
穴のあける場所は、端から8ミリくらいのところです。
真ん中にあけるようにしました。
L字アングルに跳ね上げ部品を組み合わせます
踏み板にL字アングルを取り付ける前に、
先に、L字アングルと跳ね上げ部品を取り付けます。
使用するのは、
M4の長さ15mm(または20mm)です。
L字アングルと跳ね上げ部品の間に、
ワッシャーを2枚かませています。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_140505-168x300.jpg)
こんな具合に、皿ネジとワッシャー2枚、ナットを組み合わせます
スムーズに跳ね上げ部品が動くように、
ナットとネジの締め具合や、
跳ね上げ部品にあけた穴の大きさなど、
その周辺を調整していきます。
スムーズに動くことが確認出来たら、
跳ね上げ部品を踏み板にネジで取り付けます。
取り付ける場所が左右対称になるように調整しながら、
ネジで取り付けます。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_141550-168x300.jpg)
左右対称になるようにして、トラスネジで踏み板にくっつけます
一応、これで踏み板部分が完成なのですが、
ワイヤーガイドの溝を切った跳ね上げ部品の角度が重要なのです!
踏み板に対して、並行ではなくて、
若干ㇵの字型になっていないと、
ワイヤーを通してバネを圧縮した際に、
勝手に跳ね上がってしまいます。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_141559-300x168.jpg)
横から見た時、軽くㇵの字になっていることを確認します
ですので、
この角度は、とても大事です!
でも、どのくらいの角度がベストなのかは、
微妙なところだと思います。
あまり角度がきつすぎると、
今度は、いくら重たい獣が踏んでも
跳ね上がらなくなってしまいます。
この角度は、
- L字アングルにあけた穴の位置
- 跳ね上げ部品の穴の位置
- 跳ね上げ部品の幅
- 跳ね上げ部品のワイヤーガイドの深さ
などが、全部関連しています。
手作業で作っているため、
それぞれが微妙にずれたりするので、
毎回、同じ角度に仕上げるのは難しいです。
そこが、手作りの罠の難しさの一つです。
この辺りは、実際に使っていく中で、
経験を積んで、調整していくしかないと思います。
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くくり罠の自作が出来ました!
実際にうまく動作するか試してみました。
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_141912-300x168.jpg)
土台の枠と、バネ、ワイヤーセットした踏み板
ワイヤー部分は、また別に作る必要があります。
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くくり罠の作り方 本体編 ~ワイヤーとバネの部分~
くくり罠の自作を考えている方へ。
これまでに2期の猟期を経験する中で、
猪や鹿をとらえてきました。
今回は、くくり罠のワイヤー部分の自作に関して、
その詳細を記事にまとめました。続きを見る
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_141951-168x300.jpg)
こんな感じでセットして・・・
この実験のときは、土台の枠の部分に
爪楊枝を刺す穴をあけるのをわすれていたため、
爪楊枝なしでの実験になりました。
ほうきの柄を獣の足に見立てて、
踏み板を押してみます。
軽く押したくらいでは、
跳ね上がらない・・・!!!
少し体重をかけると、
ガシャーン!
![](https://jikyujisoku-money.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201018_142036-168x300.jpg)
一応、ちゃんと動作しました!
自作のくくり罠の作動実験は成功!(たぶん)
くくり罠を自作した感想ですが、
非常に面倒くさくて、手間がかかります!(苦笑)
既製品を買った方がよいかも・・・とさえ思いました(汗)
ですが、
材料費は、かなり安いです!
一つあたり100円もかからないと思います。
あとは、自作すると、
自分で微調整が出来るようになるので、
実際に罠猟をしながら、試行錯誤して
よりよい自分にあった罠を作ることが
できると思います。
くくり罠の踏み板部分の自作は、
かなり根性がいりますが、試してみる価値はあるでしょう!
以上、
くくり罠の作り方 踏み板編 その3 ~達人の罠を参考に~
でした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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