コラム 狩猟

肉の自給を実現したアラフォー猟師の現実とは?

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肉の自給を実現したアラフォー猟師の現実とは?

こんばんは。

自給自足シンガーソングライターの小濱達郎です。

年齢は39歳。40歳目前!アラフォーというやつです。

妻と子ども4人の家族6人、京都で田舎暮らしをしています。

これからの人類の進む道を模索するために、

一度きりの自分の人生、やってみたいことをやるために、

自給自足に挑戦しています。

野菜や、お米は、ほぼ自給できています。

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そして、肉を自給するために、
猟師をやり始めました。現在、3年目。
今期は約1か月半のうちに、鹿を11頭獲りました。
鉄砲は持っていません。すべて、くくり罠による猟です。

肉の自給を実現したアラフォー猟師の現実とは?

はっきり言って、

猟師では、簡単にお金稼ぐことができません。

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これには、地域性があります。

稼ぎやすい地域もあれば、
稼ぎにくい地域もあります。

その理由として、

  1. 住んでいる土地の猟友会の方針
  2. 鹿肉は、猪肉に比べて、高値では買ってもらえない現実
  3. 生息している猪と鹿の頭数のバランス

などが考えられます。

1.に関しては、僕自身、猟友会には所属していないこともあり、
それほど詳しくないのですが、
いわゆる有害鳥獣駆除の隊員になって、
害獣に指定されている動物を捕った際の、
報奨金の額が、各市町村におかれている猟友会によって
異なるためです。

2.に関しても、
僕は日本全国の事情は知らないので、
僕の住んでいる地域(関西)での話になります。

猪肉は、牡丹鍋という有名な料理があるように、
知名度も高く、良質の猪は、
それなりに高値で取引されています。

3.に関しては、
京都は、鹿が圧倒的に多く
罠を仕掛けても、先に鹿がかかってしまうことが
多いようです。
(罠の達人は、猪の道を見極めて、猪をちゃんと獲ります)

 

とは言いつつも・・・

猟師をやってみて、良かったです。

というのも、

猟師を経験しなければ、味わうことのできない感覚

があります。

罠にかかった鹿

  • 罠の見回り時に、獲物がかかっていた時の感覚
  • 罠にかかった大型の野生動物と対峙するときの感覚
  • 命を実際に奪う時の感覚
  • 野生動物のにおい、血のにおい

初めて獲物と対峙したとき、

自分がそれまでの人生の中で味わったことのない感覚を経験しました。

「やらなければ、こちらがやられる」

必死でした。

寒い時期だったのに、全身ぴっしょりの汗をかきました。

命を奪うという、恐ろしい行為のはずなのに、
それに対する罪深さというよりは、
やらなければ!
というような使命感みたいなものに突き動かされていたので、
迷いはありませんでした

また、

肉を食べるということの本質を、猟師を通じて体感できました。

スーパーでトレイに入れられ大量に並んでいるお肉。

レストランで食べるお肉料理。

当たり前だと思って、食べていました

「あの肉は安いな、この肉は高いな。」

単なる一つの食材でしかありませんでした。

 

猟師をやって思いました。

売っているお肉、安すぎませんか?

消費者からすると、安く買えるのは確かにありがたい側面はありますが、
なんでそんな値段になるのか、考えたことなんて、ありませんでした。

その理由は、

家畜だからであり、
畜産工場で、結局はモノとして扱われているからであり、
食肉にする過程では、
機械化によって、恐ろしく効率化が進んでいるからであります。

鶏の胸肉100グラム48円って、どんだけ安いねんっ!

 

実際、食肉の状態にまでもっていくには、
結構な手間暇がかかっています。

鹿のモモ肉

獲物を仕掛けるところから考えると、
実際に食材としてのお肉にするまでに、
一体何時間かかっているのだろう・・・

もっとも、魚屋さんが、俊足で魚をさばくのと
一緒で、慣れてくれば、時間はかなり短縮出来るように
なりますが。

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単独のわな猟で今季初めて仕留めたオスの鹿。
大きな鹿でした。

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野生動物の肉は、最高に美味しいです!

好みや、個体差はありますが、

はっきり言って、家畜の肉とは、一線を画しています。

肉食が健康によくないと言われてもいますが、

家畜の肉と、野生動物の肉(ジビエ)は、
別物なんじゃないかと思ってしまいます。

まく処理すれば臭味なんて全く感じません

鹿肉のロースト

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でも、

正直なところ、猟師を続けるかどうか、迷いはあります。

迷いの元をたどれば、

その一つは、お金

ということがあります。

たとえば、
僕に資産、不労所得などが十分にあって、
家族が日々の生活を送ることに、
なんの不安もないような状況であるならば、
話は別でしょう。

 

もう一つは、時間

です。

くくり罠の猟は、より良い肉を手に入れようと思えば、
毎日の見回りが欠かせません。

罠を仕掛けたところを見て回るわけですが、
実は、そんなに嫌なことではありません

むしろ、楽しさというか、
山を歩くことの氣持ちよさ
のようなものがあります。

ただ、いざ獲物がかかっていたとなると、
止め刺し~内臓摘出、その後の解体、
引き取ってもらう場合その手配など、
その日の予定が、変わってきてしまいます

時間の融通が利かない暮らしには、向いていません

自給自足のライフスタイルには、ぴったりです。

冬場は、田畑の仕事もあまりないですし、
貴重なジビエの肉が自給出来ます。

腕があがれば、少しはお金も稼げます。

 

猟師に興味がある人は、是非とも挑戦してみてください!

はっきり言って、色々な面から、
ハードルは低くはありませんが、
やってみたからこそ、得られるものが必ずあります。

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最後に

合理性を追求し、効率を最優先してきた結果、
人間の心は豊かになったのでしょうか

機械化を追求し、人工知能も導入し、
単純労働はさらに減っていくでしょう。

より高い生産性がますます求められていきます。

 

僕は、この流れに違和感を感じています

 

そもそも、僕たちの生きている意味ってなんだろうって。

ただ、生きているだけで、それが喜びであって欲しい。

でも、生産性のないことをやっていることは間違っていると

僕自身も思い込んでいる節がある。

だから、

だらけている自分がすぐに許せなくなるし、

嫌になることもある。

 

僕は、自給自足の生活を実践する中で、

様々な生産性の狭間を体感し、

これから先の、暮らしの在り方のバランス

自分なりに探っています。

 

猟師も、その試みの一つです。

はっきり言って、

単に食肉を得るという天秤においては、

別の仕事でお金を稼いで、お肉を買うことに比べて、

猟師をやって肉を得ることの方が効率は悪い

 

でも、単なる食肉を得るという結果だけでなく、

それに付随する様々な体感も重要視しています。

 

偉大なる先人の知恵を大いに活用して、

便利で快適に暮らすことも大事。

 

でも、

決して失ってはいけないものがある。

 

戦後の僕たち日本人が受けてきた教育や政策は、
ある意味、洗脳教育、間接統治のためのものだと思っている。

ご先祖様の時代からずっと大切にされて、
受け継がれてきた精神は、今や風前の灯火だと
感じています。

未来を生きる子どもたちに、
どんな社会を残したいのか。

そこを、もっともっと議論し、
あきらめることなく、
より良い着地点を目指していきたいと思っています。

 

以上、

肉の自給を実現したアラフォー猟師の現実とは?

 

でした。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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