狩猟 食の自給

美味しい猪肉と、臭い猪肉の違い

こんばんは。

こはまたつろうです。

午前一時を回ったところです。

子どもたちが夜の10時前に寝てから、
台所にたまったお皿やお鍋を洗って、
自家製酵母(楽健寺酵母)のパンを仕込み、
そのあと、猪肉の骨抜きをしていました。

そうです!

二日前に、メスのイノシシが罠にかかっていたのです!

 

急斜面で、しかも結構動き回れる状態のイノシシだったので、
危険度が高かったです。
電気止め刺しの先端の針が折れたりもして、
結局、バールで頭を叩いて気絶させ、止め刺ししました。

 

猪 メス

 

川で内臓を摘出し、一晩沈めておいて、
肉を冷やしてから、解体しました。

先輩の罠にかかった
イノシシと合わせて二頭

 

家の庭に運び、解体。

猪を吊るす

皮を剥いでいくわけですが、
脂を皮に残さないように、
慎重に根気よく進めていきます。

そんなに大きくはないイノシシですが、
(推定約40キロ)
一人で皮を剥ぐのに3時間半はかかりました。

雪のちらつく寒い中で、
身体も冷え切りました。

皮を剥ぐ途中

 

最後まで皮を剥いだところ

その日の晩は、これまた子どもたちが寝てから、
深夜2時ころまでかかって、
枝肉にばらしました。

前足

ロースとバラ肉

 

いよいよ本題です!

食べてみました。

脂ののっている部分を
とりあえず薄切りにして、焼いてみました。
塩とコショウのみのシンプルな味付け。

イノシシ肉 焼いただけ

 

味の方は・・・うんめーーーー!めちゃんこ美味しい!!!

まず、焼いている時に、獣の臭みのようなものが
全くない!

強いて言えば、豚肉の香りだけど、
豚肉ほどきつくない。

肉質も柔らかく、
とにかくうまい!

こ、こんなにおいしいとは・・・

今まで、ジビエの中で
鹿肉、たぬき肉、アナグマ肉を
食べましたが、今回のイノシシ
一番おいしかったです。

実は、昨年もイノシシを仕留めていたのです。

大きいオスのイノシシ

一月の中旬頃にくくり罠にかかっていて、
(初めてイノシシがかかった)
100キロは超えるだろうという
かなりの大きさ。

頑張って友達と皮を剥いで、
肉を焼いて食べてみようとした時!!!

めっちゃ臭いがきつかったー!!!

いわゆる、獣の臭いというような感じで、
焼いたフライパンにも、しばらく臭いがしみついて
取れなくなってしまうほど。

そして、肉もスジスジしていて、固く、
どうしよう・・・と困ったことを思い出します。

もちろん、奪った命、いただかなくてはとの思いで、
食べたのは確かなのですが、普通には食べにくすぎました。

脂の部分が、特に臭いがきつかったので、
かなりそぎ落とし、大半はベーコンにしました。

ベーコンにしたら、固かったけど、
美味しく食べることが出来ました。

原因は、発情期に入っているオスだったということです。

さらに、大きい個体は、年齢も高く、
肉が固くなるようです。

脂が、鎧のように硬くなっていて、
ナイフの刃がたたないほどでした。

脂が板になっている。ということがあるようです。

今回の、メスの小さめのイノシシ肉とは、全く別物でした!

 

まとめ

猪肉とひとえに言っても、
個体差がものすごく大きい!

発情期に入ったオスのイノシシは、
獣の臭いが非常にきつい!

大きいイノシシ(70キロ以上)は、
肉質も固め。

中くらい(40キロ~70キロ)のイノシシ肉で
脂がのっている個体は、
かなり美味しい!

地域によっても、
肉質に大きな差があるようで、
僕の暮らしている地域のイノシシは、
肥えている個体が多かった。

とにかく、条件の合った
イノシシ肉は最高にうまい!!!

 

 

-狩猟, 食の自給
-

Copyright© 田舎暮らし・自給自足マニュアル , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.